「お前、ギター弾いてるか?」と聞かれると耳が痛いのですが、クリーンブースターを手作りさせてくれる場があるということで、参加してきました。いまペダル製作にハマる余裕は無いのですが、やっぱりモノづくりはワクワクしますね。
ワークショップの開催を知ったのが前日24時。ダメ元で問い合わせを入れておいたら、翌日(開催当日)朝8時に了承の返事。急ぎ準備して、横浜から御茶ノ水へ。偶然見つけた穴場ワークショップでしたが、休日午前中の過ごし方としては有意義な時間でした。
主催はESPギタークラフト・アカデミー。ESPさんは日本のギター文化を下支えしてくださってきた会社。昔ほどギター少年はいないのかもしれませんが、ギター周りは日本の丁寧なモノづくりが活きる分野、これからもグローバルも視野に入れ、ご発展を祈念しています。

https://www.esp-gca.com/gca/history.html
■会場到着~受付
会場に着いたのは10時少し前。手続き・参加費支払いを済ませると、隣接した作業室に案内されます。1作業台に2名の参加者、4テーブルだったので、今日は8名の参加です。豪華なことに1テーブルに1名の指導者が付いてくだいました。
私のテーブルで指導くださったのは高山昌宣さん。ESPギタークラフトアカデミー東京校で技術指導やリペア・カスタマイズなどされています。高崎晃さん(LOUDNESS)のオーダーを担当されていたこともあるそうで。ストラト大好きで、リペア本も出されたり、デジマート「地下実験室」に技術指導でご出演されていらっしゃいます。

高山昌宣さん
■いよいよクリーンブースター組み立て
冒頭、全体でのご挨拶タイムがあって、高山さん指導の元、組み立てスタートです。

テーブルにパーツや道具がセットされた状態

ガイドシート

箱

キットを広げたところ
ブースターは電気信号を増幅するペダル。中でも歪ませないクリーンブースターとなれば構造もシンプルで、削ぎ落としていけば、これだけのパーツで出来ちゃうんですね。最近はクリーンブースターブームのような様相もありますが、微妙な範囲で各社アレコレと凌ぎを削っている訳で。なんてマニアックな(笑)。
まず基盤に抵抗を付けてゆきます。

使う抵抗は6種類。
中学生以来ですよ。半田ごてを使うのは。

基盤へのパーツ取り付け完了。
抵抗(シマシマ×6)、コンデンサ(茶色×2)、トランジスタ(黒色×1)、ポット(回す軸×1)の順に付けました。

基盤の裏側。酷い。醜い。けど楽しっす。

次にフットスイッチに配線材を半田付けしてゆきます
ケースに組み込み、基盤、スイッチ、ジャック、電池スナップを接続します。

ケースに組み込んだ状態
■サウンドチェック
ツマミを回すとガリがあったりしますが、自作というだけで、嬉しくなります。

試奏しているのはテーブルでご一緒した方
■完成
ツマミを付けたり、シールを貼って完成です。

飾りがない箱も潔くてGOOD
■ラボ視察

様々な材料がストックされていました

木材をカットします

カットした木材を磨きます

ザグリ用のプレート

ザグリマシン

フレット鋼材(巻かれている状態)
■感想
いやあ面白かったです。2Hで¥2,000、モノ作りを存分楽しめて、自作ブースターのお土産つき。有意義な時間となりました。
半田ごての扱いは想像以上に難しく、習得には慣れが必要。また、今日のお土産ブースターはキットでご用意くださったものでしたが、回路の設計やパーツの設定など、凝り始めたら底なしに面白くなりそう。
スタジオが空いていなかったことに端を発して、結局、今日はペダルデーになってしまいました。こんな日があってもいいよね。ファズ/ブースター以外のワークショップもあるらしいので、ご興味ある方は要チェックです。
ESPギタークラフト・アカデミー
千代田区神田駿河台2-1-9 ESPお茶の水ビル4F(東京校)
0120-03-0915
https://www.esp-gca.com/
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