穴場紹介❹ジャズ喫茶ベイシー

関内にある小さな映画館Jack&Bettyで、先週から「ジャズ喫茶ベイシー Swiftyの譚詩」という映画が公開されています。週末、観てきました。

映画は、岩手県一関市(いちのせき)に1970年から50年もの間、店を開いてきたジャズ喫茶「ベイシー」と、マスター菅原正二さんの生き様を紹介するドキュメンタリー。

知る人ぞ知るジャズの有名スポット。「穴場紹介」だと怒られちゃうかな。

私自身は、ロックからギターに入り、フュージョンに流れてファンクに走って、ゴーゴーで覚醒し、ようやくジャズを触り始めたような流れ者。ジャズ喫茶には無縁な人生を送ってきたのですが、知らない世界も覗いておこうと思った次第です。

■感想を少し。

・ジャズとカルチャーが一体化していた時代。今以上に熱量もあったはず。ジャズをもっと早く知っていたかったな、もっとたくさん聴いてみたいな、と。

・都市部にあるジャズ喫茶と、地方部にあるジャズ喫茶は、少し成り立ちが違いそう。ベイシーは、マニアな人たちの排他的な場ではなく、世界と繋がる入口のような存在か。

・人それぞれ期待があるのだろうけれど、「自分の知らない演奏家・楽曲、音源との出会い」や「生演奏に代わる体験として、オーディオを通しての音圧あるライブを鑑賞する」といった体験価値は大きそう。

・世界の演奏家が、わざわざ来日して、遠方の一ノ関まで足を運ぶ。人の繋がりや歴史の積み重ねがつくる求心力。地方の未来にメッセージあり。

・ベイシーにはドラムキットが常設され、スピーカーからの出音に共鳴し、ベイシーならではの音の一因となっている。それもバスドラだけではダメで、バランス上、ドラムキットでないとダメらしい。オーディオに対する、新しい発見。

・ジャズクラブとジャズ喫茶の定義。どうやら大きく認識を間違っていた気がする。これまでのジャズ喫茶の印象が大きく変わった。店によって機能も重なる。ベイシーのようなジャズ喫茶があったら、通いたい。

・これから「出会い」「体験」「コミュニティ」のさらなる進化が予想されるなか、さらにジャズ喫茶の在り方も進化していくはず。

■マスター菅原正二さんのコメントを少し。

「確かに便利な世の中になっているようだ。音楽も持ち歩ける時代だ。しかし、便利を優先して、感動を置き忘れていないか」

「ジャズを聴くには、ジャズな環境が必要だ。垂れ流しは良くない」

「ジャズというジャンルはない。ジャズな人がいるだけだ」

■映画「ジャズ喫茶ベイシー Swiftyの譚詩」

https://www.uplink.co.jp/Basie/

監督:星野哲也
編集:田口拓也
出演:菅原正二、島地勝彦、厚木繁伸、村上“ポンタ”秀一、坂田明、ペーター・ブロッツマン、阿部薫、中平穂積、安藤吉英、磯貝建文、小澤征爾、豊嶋泰嗣、中村誠一、安藤忠雄、鈴木京香、エルヴィン・ジョーンズ、渡辺貞夫 (登場順) ほか ジャズな人々
・エグゼクティブプロデューサー:亀山千広
・プロデューサー:宮川朋之、古郡真也
・配給・宣伝:アップリンク
・104分
・「ジャズ喫茶ベイシー」フィルムパートナーズ
日本映画専門チャンネル、BSフジ、ロードアンドスカイ・オーガニゼイション、ライブ・ビューイング・ジャパン、ユニバーサル ミュージック、岩手めんこいテレビ

■Jack&Betty

横浜市中区若葉町3-51
045-243-9800
https://www.jackandbetty.net/

■最後に(編集者から)

映画館で観ると映像も印象が違います。公開期間も限定されているようなので、足を運んでみては如何でしょう?

今日はここまで。

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