達人に聞く vol.25 藤井進一さん

「達人に聞く」第25回は藤井信一さんです。この連載では数少ないのですが、まだ生演奏をお聴きしたことがない方です。

アップされている動画や、発売されている音源から、お人柄や作品が素敵だったので、インタビューをお願いしました。

では藤井さん、宜しくお願いします。

◼️始められない時、集中できない時の切り札

これはコーヒーか散歩ですね。

それをすると脳が切り替わる感じがあるので。
毎朝のコーヒーを淹れるルーチンで目が覚めます。ギターを練習しようと言う風に脳が教育されていますのでスイッチが入ります。

散歩も脳がすっきりする感じがしますので、煮詰まった時は外に出て歩くと集中出来ます。

◼️理論を実践に昇華させるには?

まず理論と言うのはただの文法みたいなものですので、それ自体が何かを持ってる訳ではありません。

感動的な文法も、かっこいい言い回しが出来る文法も無い訳です。いわゆる音楽理論と言うのは英語を学ぶ時に中学で習う文法程度は知っといた方が良いよ、と言う程度の話です。

それとは別にジャズの名盤やクラシックの名作などは学ぶべきものが膨大にあり、それらを良く聞いて、何故それがかっこいいのか?って所を分析すると自分の血肉になります。

◼️いまの自分を乗り越えるコツ(次にやるべきこと)

次の仕事を作るって事ですね。今年はアルバム制作しよう、ツアー行こうとかそう言った事です。

私の場合次の予定が無いと何もしないタイプなので、自分で締切を設定して仕事をすると言った感じです。

◼️藤井進一さん プロフィール

埼玉県出身。Music College MESAR House卒、卒業後はHARU、市野元彦に師事。
在学中より新宿Pit inn等Jazz Clubで活動を始める。

2013年単身渡米し、NYにてLage Lund, Mike Morenoに師事。同年1st Album “One Day in November”をAlleria Recordsよりリリース。

2020年赤坂Jazz Guitar Contest 準優勝。2025年2nd Album “Bard”をリリース。

Jazz Guitar Lab運営。

Web Site https://jazzguitarlife.net/
YouTube https://youtube.com/@shinfujii?si=otBUnLaKfaYBFsbL

◼️最後に(編集者から)

始めるキッカケとして、珈琲や散歩を挙げる方は、ギタリストに限らず多そうです。私も毎朝、豆を挽き、珈琲を点ててます。仕事が煮詰まってきたら散歩も兼ねて近所に買い物に出掛けます。世界共通なのかもですね。

新鮮に感じたのは、自分を乗り越えるコツとしての「次の仕事を作る」のコメント。

作るのが目標でもなく計画でもなく、「仕事」という表現をされていらっしゃるところが、サステナブルで、かつ緊張感もあって、個人的に共感しました。

藤井さん、お忙しいなか、取材ご協力ありがとうございました。

(ご案内)xにて記事の新着をお知らせしています。https://x.com/jazzguitarnote

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