教則本 棚卸vol.11 矢堀孝一さん 伴奏本

ジャズギターやっていると、コード伴奏のこと、気になります。呼び方も色々あって、コードワーク、コンピング、バッキングなど。微妙に意味が違うのかもしれませんが、ココではひっくるめて「コード伴奏」とさせてください。

コード伴奏はジャズギターの真骨頂でもあるので、関連本も沢山あるかと思いきや、意外に少ない。インターネットの普及によって、出版業界も絶大な苦労を強いられていますし、人気の薄いジャズギターなら仕方ないことなのでしょう。そんなことで、何冊か「コード伴奏」に関する教則本を棚卸しておこうと思います。

第1号は、矢堀孝一さん。

実践!ジャズ・ギター・コード・ワーク・バイブル
著者 :矢堀孝一
発行:リットーミュージック
体裁:A5判、144ページ、CD付
販売:本体 ¥1,500+税、2003/10/19→2009/11/28発行

私が所有している同タイトルの本の発行は2003年10月、知らぬ間に表紙が変わっていました(下記)。

リットーミュージックのサイトに「2003年に発刊以来、人気を博しているギタリスト向けコード・ワーク教本が、装いも新たに登場」と記載がありました。目次は同じだったので、表装が変更されただけと想定されます。

ただ哀しいことに、上記改訂版(2009年)も終売になっている模様。既に現物は手に入りにくいかもしれず、その場合は、目次から要素だけでも汲み取ってください。

■先ずは目次から

(1)3Voiceのコード・フォーム
・6弦ルート・ポジション
・5弦ルート・ポジション

(2)ブルースによる実践
・全音符とクロマティック・アプローチ

(3) オルタネイティング・ベースとドミナント・モーションの利用
・コードの回転
・セカンダリー・ドミナント
・7thコードのII-V化
・置換ドミナント

(4)3Voiceコード・ワークの応用例
・Blues
・循環

(5)4Voiceのコードとテンション
・6弦ルート2弦トップ
・5弦ルート2弦トップ(その1)
・5弦ルート2弦トップ(その2)
・4Voiceコードの使える回転形

(6)ここまでのまとめ
・テンションを含んだ置換ドミナントの連結

(7)4~1弦を使ったコード・ワーク
・6~5弦ルートからの引用

(8)トライアドとアッパー・ストラクチャー・トライアド
・トライアド
・タイプ別「アッパー・ストラクチャー・トライアド」
・アッパー・ストラクチャー・トライアドの利用例

(9)トップ・ノート・ヴォイシング

(付録)コード・チャート

■名言ピックアップ

「指定されたコードを瞬時に読み取り、自分の考えるサウンドとリズムで弾く、それがコード・ワークの極意」

「音楽の要素として最も重要なのがリズム」

「弾き始めるタイミングには神経を注ぐのに、切るタイミングを疎かにしがち」

「休符は休むのではなく、わざわざ作るもの」など

■印象・感想

・詰め込み過ぎない、程よいレイアウトになっていて、途中で挫折せず、読み切れると思います。

・個人的には「(7)4〜1弦を使ったコードワーク」「(8)トライアドとアッパー・ストラクチャー・トライアド」が面白かった。11thや#11thを組み入れた押さえ方など。

・理論だけ、アタマだけで終わらせないように、節目ごとに、譜面+音源が絶妙に挿入されているのは有り難い。

■参考

「ノリ」に関してご紹介した、過去の2記事のリンクを貼っておきます。

■最後に(編集者から)

矢堀さん教則本の最大のポイントは、独特の語り口にあります。お人柄がそのまま文体に落としてあって、教則本を通してレッスンを受けているような感覚に。堅苦しくなく、ジャズジャズしていない感じが共感するところ。

今回はこの辺りで。この後、何冊か、コード伴奏本をご紹介してゆきます。

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