前回、矢堀孝一さんのコード伴奏本「「実践!ジャズ・ギター・コード・ワーク・バイブル」をご紹介しました。今回は鈴木賢治さん執筆のコード伴奏本です。
「ジャズ・ギター・コード・ワークの秘密」
著者:鈴木賢治
発売:シンコー・ミュージック・エンターテイメント
体裁:19×26cm、95ページ、CD付
販売:本体¥1,500+税、2004/11/14発行
■先ずは目次から
(1)ジャズ・コードの基本フォーム
・4種類のセブンス・コード・フォーム
・循環コードを体験
・テンションを加える
・マイナー・キーのコード進行パターン
(2)ジャズ・コードの実践テクニック
・シンコペーションのリズムを使う
・代理コードを使う
・ディミニッしょ・コードを使用したコード進行
(3)コード・トレーニング
・ドミナント・セブンス・コードのシークエンスパターン
・コード・チェンジのバリエーションとⅡm7-ⅴ7
(4)ルートを省略したコード
・仮想ルート
・省略フォームの実践コード・ワーク
(5)様々なコード・フォームについて
・ブルースのバッキング
・ベースラインを強調したバッキング
・ボサノバのバッキング
(6)その他のコード・フォームについて
・3声のコードによるバッキング
・4thビルド(4度堆積)のコードによるバッキング
(7)コードでメロディを表現する
・メロディ・ボイシング
・コンピングの練習
・コード・ソロの作り方
(8)リハーモナイズを応用したバッキング
・リハーモナイズによるコンピング
(9)イントロ&エンディングのパターン
・トニック(Ⅰ)から始まる曲
・メジャー・キーのⅡm7から始まる曲
・メジャー・キーの#Ⅳm7(b5)から始まる曲
・ボサノバのイントロまたはエンディング
・ペダルポイントを使用したイントロ&エンディング
・その他のエンディング・パターン
(10)スコア
・Billie’s Bounce
・That Old Feeling
・Look To The Sky
■印象・感想
・ムック本(実力養成シリーズ) だからなのか、表紙に著者・鈴木さんのお名前がない。まえがきやコメントもなし。奥付に小さく、お名前の記載があるだけ。なので、名言を拾えませんでした。
・目次をご覧になって、購入したくなった方も多いと思いますが、本の大きさ厚さの割に、網羅性があります。
・個人的に興味を持ったのは「4thビルド(4度堆積)のコードによるバッキング」。モードは上級者テーマということもあって、発刊当時、1節を設けて解説してあるのは珍しかった記憶が。
・豊富な例(譜面)とともに、イントロやバッキングにも言及しているのは、セッション力を高めるのに参考になります。何のコードから始まっているか、というのはユニークな整理の仕方、参考になりました。
■最後に(編集者から)
この本も廃刊になっていました。デジタルでも構わないので再販に期待したいところです。古本などでも入手厳しい場合、目次にて学習要素の参考としてください。
付属するCDも丁寧に演奏されています。古本として出回っていたら要チェックですが、付属のCDが付いているかどうか、ご確認された方が良さそうです。
教則本「コード伴奏」連載の第2弾は以上です。