UdoRoesner氏に聞く❷

前回、AERの創業者Udo Roesner(ウド・ロースナー)氏のコメントをご紹介しました。

折角なので、彼が新設したブランドUdo roesner ampsの第一弾モデル、Da Capo 75(ダカーポ75)をチェックしておきます。

Da Capo 75は、MARco-labs社にて、Udo Roesner自身が設計・開発。8インチツインコーンタイプのスピーカーを搭載、75Wの出力があります。

■(外観比較)似て非なるデザイン

遠目で見ると、Da CapoとAER Bingo2(= Compact60/4)は似ています。設計した人が同じなのだから仕方ないのかもしれませんが、権利面など両社で円満解決していることを望みます。

初見で良いなと思ったのは、正面がポリエステル製の網目フレームに変わっているところ。経年でスポンジが痛んでいるBingoを見たことがあり、改善を期待していたので。

唯一、演奏者の視点からの要望としては、電源スイッチを上部に配置して欲しかった。接続した後、ギターを抱えて後に回ってスイッチを入れるのは、想像以上に面倒。この仕様はBINGO2も含めて意外に多いので、このアンプに限ったことではないのですが。

■(仕様比較)実用的には、ほぼ互角

やはり、AER Bingo2との違いは気になるところ。結論から言うと、クリーントーンでのギター接続を考える分には、大差ない感じでした。

・チャンネル
 (AER Bingo2)CH1はライン対応、CH2はライン/マイク対応
 (Da Capo)CH1・2ともにライン/マイク対応
 → ギターをラインで繋ぐ前提ならば、どちらのアンプでも大丈夫そうです。

・3バンドEQ(Treble / Middle / Bass)
 (AER Bingo2)2CHのみ (Da Capo)1&2CH
 → ギター1本をラインで繋ぐ前提ならば、どちらでも大丈夫そうです。

・エフェクト類
 (AER Bingo2)4種類 (Da Capo)6種類
 → 空間系エフェクトに絞っています(詳細は下記スペックの項目参照)。エレアコ使う際は、役に立ちそう。

ギター弾き語りな方、ギターを2本繋ぎたい方には、より使い勝手の良いアンプとなりそうです。

■実機を鳴らしてみた

スペック的には互角で充分なことが分かったので、出音が気になるところ。実際の音を確認したい場合は、YouTube等でチェックしてみてください。店頭などには置かれていないことも多いでしょうから、環境的に試奏が厳しい方は、「信じて買う」戦法で。

・もの凄く丁寧な日本語マニュアルが同梱

海外製で、こんな丁寧なマニュアルは見たことがない。

・雑味のないクリーンな出音

ブーストした感じもなく、ナチュラルな音出し。

・出力に余裕が感じられる

箱モノでも微かなビビリなく、まだまだ大丈夫という安心感。

・何これ?「clip」=ギターアンプよりPAアンプに近い設計

通常、ギターアンプをセッティングする場合、「gain」「master」のツマミで、それぞれ入力と出力を調整するという意識より、gainで音の太さや歪みの量を調整し、master(あるいはvolume)
で音量を調整する発想で使っていませんか?
このアンプは、クリーントーンに拘っているので、PAアンプにおけるgainとmqsterに近い設計。このclipライトが点灯するかしないかの範囲でgain(入力)を設定することで、ノイズもない最高の状態で出力するように調整します。

・何これ?「hpf」=本番時に本領発揮

ハイパスフィルターの略。つまりローカットフィルター。このツマミで設定した周波数ポイントより低い成分をカットする。50〜350Hzの間で調整可。マイクに近づけて使い低音部分が多くなった場合に使用する。普段は使わないで良さそう。ツマミを回すとカツンとした固い音になっていく。

・空間系エフェクトを使わない方にも「chorus」はオススメ

「1reverb short」「2reverb long」「3chorus」「4custom delay」「5my delay」「6tapn’ delay」の6種類のエフェクトを内蔵(efx preset)。私はフルアコの場合、空間系は使わないのだけれど、「3chorus」は自然な効きで凄く良い。掛けっぱなしでOK、一度使うと外せないかも。delay系は1000msecの範囲まで設定できるので、フットスイッチとの併用で、部分効果的に使うと良さそう。

・日本仕様の100V

国内ディーラー(フックアップ)のシールもあって安心。

・エレガットを使う場合にはDIアウトも可能。

DI(ディーアイ)=ダイレクト・インジェクションは、直接ミキサーやインターフェイスに接続できるようインピーダンス変換した出力です。エレガットを使う時、迂闊にPAさんが用意してくれたダイレクトボックスに突っ込んでしまうと、ギターの返しが聞こえなくて、最悪の状態に追い込まれます。ギターの音をPAから出すにしても、他人に頼り過ぎず、モニターも兼ねて、ギターアンプは自己責任で準備しておくのが鉄則だと、私は思います。その点、DIアウトがあるのは便利ですね。

■仕様(抜粋)

・インプット(CH1・2共通)
 【line】ハイインピーダンス対応(2.2MΩ)、【mic】ファンタム電源対応
・パワーアンプ出力:75W/4Ω
・スピーカーシステム:8インチ(200mm)、ツインコーンフルレンジ
・外部端子:DI out、Phone out、Aux IN(伴奏音源の出力など)、Send & Return(チューナー接続等)
・キャビネット:12mmプライウッド
・本体仕上げ:ブラックポリエステル
・消費電力: 最大200W
・電源:100VAC (50/60Hz)
・265mm(H)×325mm(W)×245mm(D)、7.5kg
・付属品:ショルダーバッグ
・エフェクト:6種(CH1・2パン/エフェクト量設定可)
①reverb short、②reverb long、③chorus、④custom delay、⑤my delay、⑥tap n’ delay

■最後に(編集者から)

とことんクリーントーンに拘ったアンプです。ギターアンプが自宅に沢山あっても仕方ないのですが、こうした個性のあるアンプに接すると、つい買い増ししたくなりますね。

AERアンプがジャズギタリストに今ほど高い評価されてもなお、さらなる進化を目指して商品づくりを目指す、Udo Roesnerさんの姿勢、尊敬します。

2 comments to “UdoRoesner氏に聞く❷”
  1. Pingback: UdoRoesner氏に聞く❶ | ジャズギター寄り道ノート

  2. Pingback: UdoRoesner氏に聞く❶ | ジャズギター寄り道ノート

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です