このブログ、主に通勤電車などの隙間時間を使って書いているのですが、見返してみたら、最近は機材関連の記事ばかり。ジャズ弾く時は私も基本的にアンプ直結なのに。コレは明らかにジャズギターからの現実逃避です(笑)。寄り道もホドホドにしないといけません。
ということで、今日は教則本棚卸の第2弾。前回ご紹介した「ギター理論読本」編とセット的に売られていた、矢堀孝一さんの教則本「ジャズギター奏法」編です。
「理論編」の1年前、今から遡ること20年以上前の1996年の出版。たいへんお世話になった本なので、敬意を込めてのご紹介です。ただ出版社のサイトを探しても載っていないので、もう入手できないのかもしれません。ご容赦ください。
矢堀孝一著「かんたん入門 ジャズ・ギター奏法」
・A5版、全87ページ
・種別:ジャズギター奏法の基礎
・初版1996/07/07、シンコーミュージック、税別¥999-
■久しぶりに開いてみての感想。
・20年以上経っても、ジャズギター演奏の基本は変わらない(当たり前か)
・「センイチといっても星野ではない」に代表される、読みやすく親しみやすい矢堀節
・使えるネタ豊富。「よくもまあ、この薄さで、こんな実践本を」と改めて驚く
・(20年前とはいえ)この濃さで¥1,000を切る価格。ビックリ。
■目次は以下の通り
はじめに
(1)まずは下ごしらえ
・用意するもの
・メトロノームの使い方
・日々の練習
(2)ジャズの基本コードを押さえよう
・基本コード
・テンション
・その他のコード
(3)本格的コードで攻めてみよう
・センイチの使い方
・分数コード
・テンション複合
・4弦ルート
・その他のコード(Part2)
(4)アドリブ・プレイにチャレンジ
・アドリブとは
・アドリブの基礎知識
・アルペジオ・フレーズ
・アルペジオ・フレーズの実践
・ドミナント・モーション
・ドミナント・フレーズ
・Ⅱ-Ⅴのリック
・リックの結合
あとがき
■アドリブサンプル曲(リックの連結例として掲載)
・Autumn Leaves
・On Green Dolphin Street
■まとめ
久しぶりに読み返して見たら「絶妙なバランスでまとまった本だな」と感心してしまいました。今になって、ようやく「かんたん入門」と名付けた意味が理解できます。難しいことを強引に「簡単」と表現していた訳でなく、「難しくても大事なことは、実践で使えるよう、簡単にして紹介する」という趣旨の本だったのですね。
そして理論を少し齧った今、改めて読んでみると、見落としていた実践ネタの再発見があります。今週1週間は、この本を肴に楽しめそうです。
この「棚卸」連載、続けてみたくなりました。中身をご紹介できないのが残念です。こういった名著こそデジタル再販されると良いのにね(紙じゃないと、なかなか読まないかな)。
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One comment to “教則本 棚卸 vol.2 矢堀孝一さん奏法本”
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