今日と明日、国内最大級のジャズフェス「横濱ジャズプロムナード」が開催されています。錚々たる団体・企業が名を連ねた実行委員会による主催で、市内のいたるところでジャズが奏でられます。

⬛︎横濱ジャズプロムナードの穴場
横濱ジャズプロムナードの会場は関内エリアに集中しているのですが、それらのホール・街頭・ジャズクラブといった会場だけでも、1日で全て見て回るのは不可能。聴きたいライブをチェックしておき、横浜の町の雰囲気を満喫しながら、回遊して楽しむ嗜好になっています。
プロモナード関連の案内や記事は沢山アップされているので、寄り道ノートでは、細かいご紹介を遠慮しています。今回、横濱プロムナードのメインストリームとは少し異なる、穴場なスポットをご紹介させていただきます。
⬛︎横浜の山岳地帯・保土ヶ谷
場所は、海沿いエリアから内陸に少し入った保土ヶ谷区。横浜ビジネスパークの中にある、ベリーニの丘になります。メインエリアとなる関内エリアからは、車で15分、電車・バスでは乗り継いで30分の距離です。

横浜ビジネスパークは私の自宅から歩いて10分くらいの距離。コロナ前から、横濱プロムナードの期間中は足を運んでいるのですが、メインの関内エリアとは異なる、山岳エリア会場ならではの特徴があります。
人工の丘(ベリーニの丘)の中に埋め込まれる形でデザインされた円形泉の前に、ステージを設置。扇状のスタンド客席から観る、開放的な会場です。

⬛︎社会人ビックバンドばかりが目白押し
天候に左右される難点はあるものの、広さを活かして、2日間に渡り、ビックバンドの演奏が盛りだくさん。ジャズのスタイルや楽しみ方は色々とありますが、ビックバンドをこれだけ堪能できる場は多くありません。
社会人バンド中心なので、確かにプロのビックバンドとのレベル差はあります。しかしながら、何よりビックバンドを楽しむのは生演奏に限る。レコードやネットを介しての視聴と生視聴ではダイナミクスが天地ほど異なる。そんな生ライブが、秋の心地良い陽気の中で、何時間も無料で聴ける。そんな貴重な場なんです。
その昔は横浜人形の家でビックバンドのライブをよくやってたんですけどね。横濱ジャズプロムナードは1年に1回のことであるし、人形の家ライブも復活してくれないかなあ。
⬛︎出演バンド
2023年度の出演者は下記の通り。

【2023年10月7日(土)本日】
・Bitter Apple & Tails Horns
・関内Share Notes Jazz Orchestra
・茅ヶ崎JAZZ楽団
・The Varmished JAZZ Orchestra
・NIGHT AND DAYS JAZZ AND GIG BAND 3.11
・Green Hill All Stars

【2023年10月8日(日)明日】
・FOUR WHOLE FRIED CHICKENS
・昼下がりの目黒ジャズオーケストラ
・Southport Jazz Orchestra
・みなとJAZZ倶楽部
・B&B Siu⭐︎Star JAZZ Band
・池田卓 & Black Eyes
⬛︎犬同伴でジャズが聴ける
横浜にはジャズが聴ける小屋が沢山ありますが、犬を連れて入れるところは皆無です。そんななか、横浜ビジネスパーク・ベリーニの丘は、犬同伴で聴くことができます。今日も、うちのを含めて4-5匹がジャズを聴きに来ていました。何故かステージの方ではなく、私の方ばかりを観て音楽を聴いていましたが。

暗黙の了解事項ですが、吠えたりすると演奏者にも観客にも迷惑かけちゃうので、大人な犬じゃないと同伴は厳しいかと思います。
⬛︎ 横濱 JAZZ PROMENADE 概要
・日程:2023年 10月7日(土)、8日(日)
・会場:(ホール)関内ホール、横浜赤レンガ倉庫、(街角ライブ)15会場、市内ジャズクラブ
・実行委員長:ロバート・ハリス
・主催:横濱 JAZZ PROMENADE 実行委員会(構成団体:YOKOHAMA本牧ジャズ祭実行委員会、横浜旭ジャズまつり実行委員会、港南JAZZフェスティバル実行委員会、横浜商工会議所、横浜青年会議所、横浜観光コンベンション・ビューロー、横浜市国際交流協会、KAAT神奈川芸術劇場、関内ホール、横浜JAZZ協会、横浜市芸術文化振興財団)
・共催 :横浜市にぎわいスポーツ文化局
・助成:芸術文化振興基金
・後援:神奈川新聞社、tvk、ラジオ日本、FMヨコハマ、NHK横浜放送局、朝日新聞横浜総局、毎日新聞社横浜支局、読売新聞横浜支局、産経新聞社横浜総局、日本経済新聞社横浜支局、東京新聞横浜支局、日刊工業新聞社、共同通信社横浜支局、時事通信社横浜総局、Jazz Life、Jazz Japan
・協力:京浜急行電鉄、相模鉄道、東急電鉄、横浜高速鉄道、横浜市交通局、JR東日本、横浜市ケーブルテレビ協議会、横浜アマチュアコンボバンド連盟、NPO法人アークシップ、イセザキ・モール3~7St.、横濱ライヴハウス祭
⬛︎最後に(編集者から)
やっぱりギターを編成に入れているビックバンドは少ないです。バンド自体がギターの必要性を感じない。或いは、やりたがるギタリスト・やれるギタリストが少ない。色々と理由はありそう。でも生演奏を聴いてると、あのなかでギターを刻めたら楽しいだろうなあと、思う方も多いはず。
今日は快晴でしたが、明日は曇り模様だそう。いまのところ夕方までは雨の心配もなさそうなので、3連休のなか日、横浜の山岳地帯へ、ビックバンド演奏をノンビリ聴きに来られては如何でしょうか。年に1度しかチャンスがない、穴場なスポットのご紹介でした。
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