Roland Blues Cube 原因不明の故障

ある日、旅行から帰ってきたら、自宅のギターアンプRoland Blues Cube STAGEの音が出なくなっていました。練習しようと電源スイッチを入れたら、電源ランプ点灯せず、音が出ない状態になっていたんです。

どこかにぶつけたとか、電源コードに負荷を掛けたとか、原因がハッキリしていれば、対処方法も辿りやすいもの。ただ今回は静置していた状態からの、何の予兆もない、突然の症状です。ネットで類似事例を探してみたのですが、そもそもRoland Blues Cubeの流通量が少ないのでしょう。故障・修理例自体が見当たりませんでした。

他社のアンプでは、同様の、突然音が出なくなる事例が幾つか紹介されていました。それぞれ読んでみると、主な原因として電源コードやプラグの断線を想定していたのですが、予想に反して、フューズや基盤など、素人には手が出しにくい原因のようです。考えてみれば、外からの衝撃等でない以上、アンプ内部に起因するのは当然と言えます。

本記事では、マイノリティであろうRoland Blues Cube所有者のために、またBlues Cubeに限らず、突発性の電源が入らない事故に遭遇してしまった方のために、ささやかな参考情報として顛末の記録を残させて頂きます。

◼️Roland Blues Cubeについて

Roland Blues Cubeをご存知ない方のために簡単に特徴をご紹介しておきます。かなり前に、開発コンセプトなどお聞きできないかと思い、Rolandさんに取材を申し込んだことがあるのですが、門前払いでした。ゆえに公開されているスペック以上の情報はありません。ご容赦を。

・ローランド独自のTube Logic技術で、チューブトーンを再現したアンプ。

・チューブアンプでないため、故障が少なく、メンテナンスが楽(のはずだったが、今回、壊れた)

・クリーンとクランチの2チャンネルがあり、音づくりがしやすい。

・パワーコントロールスイッチ(アッテネーター的な機能)によって、自宅練習時の小さな音量でもトーンの差がない。これは重宝する。

・出力違いによってHot(30W)、Stage(60W)、Artist(80W)の3ラインナップ。
 Hot(30W) https://amzn.to/44Q6Dx9
 Stage(60W) https://amzn.to/43b72aS
 Artist(80W) https://amzn.to/4k6zNw8

私が所有しているのはStage(60W)です。セミアコを購入した際に、うっすらと自然に歪んでくれるアンプが欲しくて購入しました。もっと支持されて良いアンプのように思いますが、残念ながら殆ど店頭では見かけませんね。

◼️近所のアンプ修理工房にメール相談するも断念

故障発覚の翌日、車で持ち込める市内のアンプ修理工房に、メールで相談を入れてみました。即答があり、「基本修理費¥18,000+部品代。立て込んでいて、着手できるのは4ケ月後(9月以降)」との回答。

また「公開情報が無いので、修理にも時間が掛かる」とのコメント。アンプ専門の工房ですら、回路図を持っていらっしゃらないほどのマイナーなアンプです。試行錯誤しながらの修理になるということは、当然、原因把握や対応にも時間が掛かり、費用にも跳ね返ってくる。さらに部品代が上乗せされる。

工房の方はとても丁寧に対応くださったのですが、時間も財布も余裕がなかったため、依頼を断念しました。

◼️故障発覚から5日後、Roland修理窓口にアンプを発送

邪念を捨てて、Rolandの正規修理窓口に、相談のメールを入れました。

https://www.roland.com/jp/support/service_repair

HP記載の指示に従って症状を書き添えてメールを送ったのですが、平日の朝6時にメールを入れて、返信があったのが、その日の深夜2時過ぎ。コールセンターを海外に置いているのでしょうが、目を見張るスピード対応です。

定型文のコピペなのでしょう。メールには、とても丁寧に手続きが案内されていました。要約すると「原因が分からないので、楽器店に持ち込むか、修理センターに郵送してくれ」との指示です。

全くアンプのことを分かっていない楽器店を介するより、メーカー直の方が信頼できそうだったので、迷わず修理センターに託すことにします。翌日の土曜日、近所のヤマト運輸で発送。発送費は依頼者(私)負担、税込¥2,298(注意:距離によって異なります)でした。

保管しておいた、購入時の段ボールや緩衝材が、こんな時に役立ちます。そして14kgのアンプを梱包して運送会社さんに持ち込むのは、予想以上にシンドイ作業でした。

◼️中身は企業秘密

電子音痴な私は、そもそも自分でパネルを開けて調べたり、修理する発想は微塵もありませんでした。一応、理系ではあるのですが、電子工作については、センスも技術も時間も無いことを自覚しているからです。

とはいえ寄り道的探究心から、せめて故障の箇所や原因を知っておきたいなと思い、修理窓口の方にダメ元で、写真を送って頂けないか相談を入れてみました。その回答「取扱説明書に明記しておりますが、弊社の製品は弊社技術者以外のかたの手による分解や修理を前提としておりません。感電や火災、故障のリスクが高いためです。そのため、製品内部のあらゆる情報を非公開とさせていただいております。ご希望にそえず心苦しいところでございますが、どうぞご理解いただきますようお願い申し上げます」

自分で分解も修理もする気がなかったのですが、確かにメーカーとしては、あらゆるリスクへの対応が求められるのでしょう。

◼️メーカーで診てもらっても原因不明!?

アンプを送り出してから、10日後に連絡がきました。修理センターの稼働は平日のみなので、Rolandにアンプが着いてから8日目の返信になります(注意:故障の状態や受付混雑状況で日数は変動します)。

返答は「原因不明ですが電源ユニット故障のため交換します」という潔い内容。いちいち時間掛けて原因追及するより、パーツ交換したほうが効率的なのでしょう。営利商売なので仕方がありません。ただ、原因不明であるということは再発のリスクもあるということです。チューブアンプでないから、国産Rolandだから、と油断してはいけない戒めです。贅沢言うなら、せめて、再発防止にために、何に注意して取り扱えば良いのかだけでも究明して欲しかったなあ。

修理料は税込14,300円だそうです。交換する電源ユニット部品代含んでの工賃ですし、人件費を考えると仕方ないように思います。修理を依頼しました。

◼️故障発覚から19日後、アンプが戻ってきた

正式に修理を依頼して4日後(故障発覚から19日後)に、アンプが自宅に届きました。返送費はRoland修理センターの負担となっています。

アンプには修理完了報告書が添付されていて、見積もり明細が載っていました。

今回、保証期間を過ぎていて、有償修理です。掛かった修理代内訳は、交換部品代(¥5,000)+技術・作業料(¥8000)+消費税(¥1,300)で計¥14,300。最初に発送費¥2,298が掛かっているので総合計¥16,598です。市場価格が¥85,000(税込)なので、2割のコストが掛かったことになります。

◼️修理後の保証について

大切なことなので、修理後の保証について触れておきます。Rolandさんから「原因不明」と告げられた時に、保証面が気になっていました。同じ症状が再発すると、再修理の気力も失せ、処分してしまうかもしれません。

流石Roland、修理完了報告書に、次の記載がありました。「正常な使用状況において発生した同一箇所の再故障については、今回修理完了日より6ケ月以内の場合、無料にて修理調整いたしますので、その際は必ず本票をご提示ください」

願わくば、再び壊れるなら半年以内であることを祈ります。

◼️最後に(編集者から)

故障発生から修理完了まで20日間余り。以上が一連の顛末報告になります。

Roland Blues Cube STAGEが戻ってきて、元あった場所に置いてみると、なんだか記憶よりデカく感じられました。ご縁あって購入したアンプですが、30Wの小さいBlues cube Hotでも良かったな、と改めて感じました(ごめんよ、折角、無事に戻ってきてくれたのに、不謹慎なことを言って)。

以上でリポートを終わります。少しでも、何処かの誰かのお役に立つことが出来たら嬉しいです。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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