今年の横浜の開花は、例年より10日ほど早い。
週末から来週にかけて満開を迎えますが、いまはまだ、花見ドコロに行くのも憚られます。昨年の今ごろは、まさか年を越して、こんな事態が続くとは想像していませんでした。
昨年、近所の公園のソメイヨシノが、バサバサと伐られてしまいました。咲き誇りながらも散りゆく桜の樹々は、儚い気持ちも混じって、春を感じる大切な風景だったのに。
ソメイヨシノは、クローンによって増やされているので、てんぐ巣病に弱い。子どもたちが遊ぶ公園では倒木のリスクが大きすぎる。その判断も仕方ないのでしょうが、なんだかやるせない。
伐られた後には、別の品種が代わって植えられていました。まだまだカボソイ幹で、愛でるまでには、あと何十年も掛かりそう。大木に育っても、ソメイヨシノに慣れてしまった眼には、物足りなく感じてしまうかもしれないなあ。
伐られたあと、桜たちは廃棄しやすいように細かく分断され、公園の隅に積まれてました。伐られた直後はギター材として生まれ帰らせられそうな気配もあったのに、今は朽ちて見る影もありません。
ちなみに、桜はチェリーと訳されますが、チェリー材とサクラ材は似て非なるもの。チェリー材は北米産、サクラ材は主にヤマザクラ(日本の野生種)。チェリー材は流通していますが、サクラ材はあまり見掛けません。
サクラ材でも、ソメイヨシノの流通は聞いたことがない。芯が空洞になっていることが多く、加えて真っ直ぐな材が取れないので、すこぶる使い勝手が悪いそうです。もし貴方がソメイヨシノで作られたギターを見かけたら即買いです。あの公園に転がっていた残骸も、譲り受けておくべきだったかなあ。
チェリー材が出てきたついでに、Wild Cherryの名演を貼っておきます。この曲が、ジャズギターの範疇でないことは確かです。
Wild Cherry : Play the Funky Music
https://youtu.be/jySREGUD2Jc
https://youtu.be/BHcYFxU4fMo
いやあ、改めてライブ動画を観ましたが、凄いですね。学生の時にバンドでコピー演奏しましたが、当時、こんなの観てたら、恥ずかしくて演奏できなかったかもしれない。
AパートはE7一発。一発なんだけど、やたらとカッコいい。ホーンセクションはお立ち台の上で舞っている。お客さんもジッとしてられない空気。アルバムジャケットもジャズでは見掛けないセンス。
この演奏をジャズギターと比較することに全く意味はありませんが、やっぱりリズムとかノリとか、音楽において大切なテーマだなあ、とシミジミ感じる次第です。
大脱線な記事となりました。来週、天気良ければ、ガットギターでも持って、桜を愛でに出掛けますかね。既出ながら、桜缶のピックケースを貼っておきます。
お互い、ひっそり花見を楽しみましょう。おしまい。