教則本にも載っていない?❸メジャースケール

年が明けました。

本日1日お休みを頂き、明日が仕事始めになります。年が明けるのは愛でたいのですが、もう少し休んで練習に勤しみたいところ。なかなか計画通りに休みを活用できませんね。

この年末年始、私は1/3くらいの時間を、メジャースケールの復習に割いていました。メジャースケールは、寝てても惚けていても弾けるくらいに、カラダに入ってないといけないもの。まだまだ私はアタマとカラダが一体化できていません。

適当に曲を流しながら弾き込んでいると、さほどポジションを意識しなくても、メジャースケールは弾けるようになります。が、そこには「マンネリ」という落とし穴があるため(=手グセや、知っているフレーズだけで弾いてしまう)、スケールは「意図的にマンネリを外す」キッカケとしても有効です。

■教則本で解説されていないメジャースケール?

スケールの深堀りはさておき、皆さんは、メジャースケールをどのような形で覚えていますか?

このジャズギター寄り道ノートでは「教則本 棚卸」という連載を設定しているのですが、俯瞰して眺めていると、幾つか、意外と教則本に触れられていない事項があることが分かります。そのひとつがメジャースケールについての言及です。

https://jazzguitarnote.info/category/textbook/

多くの方はフレットポジション単位のスケールを覚えていらっしゃるのではないかと思います。呼び方も定まっていないようですが、ブロック式と呼ぶことが多いでしょうか。ブロック式の特徴としては「フレット移動が少なく、効率的に弾ける気がする」「1弦と6弦で同フレットの同じ音を弾くため覚えやすい気がする」「王道のペンタスケールに重ねて把握しやすい」などが挙げられます。

■教則本にも載っていない

ところが、ブロック式のメジャースケールで弾いていると、音程やフレーズにも制約が生じてきて、不便を感じます。そこで、ブロック式に縛られない、メジャースケールのフォームが存在します。

個人レッスンで指南いただくまで、私は全く、この別フォームを認識していませんでした。知ってから教則本を見返してみると、さりげなく掲載されている本も散見され、ジャズギタリストには周知のことと知りました。

本ブログでは理論や奏法に関するネタは拾わないようにしているのですが、教則本で言及されていないものも散見されるため、2つのメジャースケールフォームを並べてみようと思います。

■フレーズ拡張のために

ブロック式でない、もうひとつの形は「ストレッチ形」とか「3 note per strings」と呼ばれていてます。どういったスケールかと言えば、その呼び名の通り「1弦に3音を配置」していること。覚えやすさの比較だと、ブロック式よりも容易なフォームかもしれません。

言葉で書いてもイメージしにくいので、図を貼っておきます。上がブロック式、下がストレッチ式(3 note per strings)です。ストレッチ式の特徴は下記の通り。

・ストレッチ式は1弦に3音です。
・3つの形が連続していることが、視覚的に分かります。
  1)ソラシ、ドレミ、ファソラ = 全+全
  2)シドレ、ミファソ = 半+全
  3)ラシド、レミファ = 全+半
・1弦と6弦は同じ並びの音を弾きません。

申し訳ないことに、分かりやすい図に出来ませんでした。1枚で済ませようとしたのが敗因です。ご容赦ください。「3 note per strings」でネット検索すると、山ほど丁寧な記事が出てくるので、ご参考になさってください。

■最後に(編集者から)

使ってみると分かりますが、フレーズの幅が間違いなく拡がります。メカニカルなフレーズも引き出しやすいかと思います。

ご存知の方には、今更な内容、釈迦に説法な話だったかと。私と同じような迷い人が多少はいらっしゃるかと思い、ご紹介とさせていただきました。少しでもご参考になれば幸いです。

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One comment to “教則本にも載っていない?❸メジャースケール”
  1. Pingback: 教則本 棚卸 vol.21 高免さん指板本 | ジャズギター寄り道ノート

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