器材に頼らずとも正確に合わせられる方を本当に羨ましく思いますが、私は専らチューナー頼みです。いづれにしても丁寧に合わせた状態で弾くと、やっぱり気持ちがいいですよね。オクターブ調整や生ピアノとの調律合わせなど、チューナーだけで解決しないことも沢山ありますが。
チューナーには、大別すると、クリップ型、ペダル型、アプリ型があります。
まず、各タイプに共通して、機種の選択において、「精度」が目安になりますが、私は±0.02~±0.1セントの物を選ぶようにしています。ただし、表記されているスペックと実感値が伴わない機種もあるので要注意。そして高い精度のチューナーに慣れてくると、精度の甘いチューナーに戻れなくなります。
また、クリップ型、ペダル型、アプリ型、どのタイプを選ぶかは、使う場面によって異なります。
■ジャズセッションなど迅速なセッティングを求められる状況なら「クリップ型」。
ジャズのセッションでは奏者交代を強いられるため、ペダル型のチューナーを、着けたり外したりする余裕がありません。「ペダルなんか挟んでないで、アンプ直結が常識でしょ」みたいな無言の圧力も大きい。てなことで、クリップ型を使用しています。
【Select-1-1】Peterson「Strobo Clip HD」(精度±0.1、価格¥10,000程度)
Petersonのチューナーは精度が高い。値も張りますが、慣れてくると、この表示の仕方が病みつきになります。難点はヘッドに取り付けた状態で、上部に付いている3つのスイッチが見えないこと。画面に貼ってあるシールは、押し間違いを防ぐためのスイッチ位置を示す目印です。
【Select-1-2】TC ELECTRONIC「UniTune Clip」(精度±0.2、価格¥3,500程度)
ここ半年くらい、もっぱら使っているチューナーはコチラ(2019.12.10)。とても見やすくて、精度も申し分なし。コスパ抜群。
【参考】KORG Sledgehammer Pro (精度±0.1、価格¥3,000程度)
青いラインを緑のラインに合わせるようにチューニングをするのですが、意外に識別しづらいところがあり、精度は±0.1より甘いかもしれません。ただ市販のチューナーに多い精度±1セントよりは優秀で、コストパフォーマンス高いチューナーと言えます。
■ステージライブなど、エフェクターボードを持ち込める状況なら「ペダル型」
ペダル式は、電源の心配が要りません。また、チューナーオンにすると出力オフにできることから、曲間のノイズをシャットアウトできます。そしてクリップ型より遥かに精度が高いです。
【Select-2】SonicResearch「ST-300」
■突然のセッション対応など、不用意な状況対応なら「アプリ型」
チューナーアプリは玉石混淆ですが、精度高く安定性も良い、素晴らしいものが幾つか存在します。
アプリを使う難点は、ピエゾマイクで拾うかiRigのようなオーディオインターフェイスを繋ぐか、意外に手間がかかるところ。和やかな場なら、曲間に「ちょっとゴメン~」とか言って、周囲の音を止め、生音出して、Phoneでチューニングもありですけど。
私は自宅やスタジオでの個人練習など、周囲の音が邪魔しない環境で使っています。
【Select-3】Peterson「iStroboSoft」
以上、ギターチューナーのご紹介でした。上記に挙げたものは、試行錯誤の末に辿り着いたオススメばかり。悩まれている方いらっしゃいましたら、ご参考にされてください。
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