教則本棚卸vol.10 佐々木秀尚さん実践本

「耳でなく指で弾いている」 とは、佐々木秀尚さんに指導してもらっている時に、幾度も頂いたコメントです。

私の場合、余裕が無くなって、頭の中が白じんでくると、指で弾く症状が出始め、転調だらけの曲や早い曲、リピートの多い曲になると、顕著となります。

やはり演奏の基本は、コード構成音を軸に、歌いながら弾くこと。勿論、スケールや解決フレーズの習得なども大切なのですが、そこから如何に咀嚼吸収して、自分の表現まで持っていけるか。分かっちゃいても、永遠の課題ですね。

■歌うように弾きたい人の救済本

そんなギタリストの悩みに応えるべく、佐々木秀尚さんが教則本を出しています。

「ギター音程感覚トレーニング」
上達に必要な「音程感」が養われる!

著者:佐々木 秀尚
仕様:AB判、160ページ、CD付き

■まずは目次から。

(1)指板のシステムを理解しよう
・全音・半音を理解する
・同音異弦を探す
・フレーズごと、隣の弦に移植する
・オクターブの形を覚えよう

(2)ドレミファソラシを弾く
・1本の弦上でドレミファソラシドを作る
・メジャースケールを自作する(インポジション)
・よく使われるメジャースケールポジション

(3)メロディを弾く
・ポジションを固定してメロディを弾く
・スライドを入れる
・ベンドを入れる

(4)ひとりコール&レスポンス
・1オクターブ内のCメジャースケール
・より広音域のCメジャースケール
・さまざまなポジション、キーで実践
・耳で聴こえた音→ドレミ&運指に変換

(5)インターバルフレーズを弾く
・インターバルとは
・5thインターバル(パワーコード)
・3thインターバル
・4thインターバル
・6thインターバル

(6)コード進行をドレミで把握する
・ベースラインをドレミで把握する
・ダイアトニックコードを知る
・自分でアナライズする
・コードに合ったメロディを弾く

(7)実践的なフレーズに対応する
・ペンタトニックフレーズ
・クロマチック(半音階)が入ったフレーズ
・よく登場するクロマチックノート

(8)耳コピにチャレンジ

■名言ピックアップ

「こんな音を奏たい、と頭にイメージした音を、声の代わりに楽器を使ってアウトプットする、というのが、本当の意味で楽器を弾くということ。」

「指でなく耳で弾くギタリストは伸びる」

「ドレミと歌いながらギターを弾くことが、耳(音)先行で弾いている証拠」

■印象、感想

・フォントがデカい!(笑)。そして、かなり、ゆとりを持ったレイアウトになっています。情報量の多さに、読み切る前に力尽きてしまう傾向の強い教則本業界では新鮮。

・基礎力養成が中心ではあるのですが、ジャズギターを一通り勉強してこられた方にも役立つ、最先端ギタリストならではの様々な実践ヒントが紹介されてます。

私の場合、「6フレット間になると、同音異弦を視認しにくい」「左手ストレッチ強化コードエクササイズ」「指板ポジションで、左右にはみ出た部分の対応」「フレーズにスライドを入れる」「スライドを使ってブロックポジションを移動する」などの基礎編あたりが、要復習ポイントでした。

■最後に

久しぶりの教則本シリーズ。佐々木さん本は、本サイト最多の3冊目になりますね。

流石、「テクがあるのに歌もある」なギタリストとして人気のある佐々木さんです。この本には、速弾きや難解なフレーズをマスターするより、何倍も重要なことが書かれています。こうして読み直して書き起こしていると、自分の弱点が気になって、ギター弾きたくなってきます。今回はこの辺りで。

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