前回掲載が2019年の2月だったので、ペダルボードを取り上げる記事は3年半ぶりになります。取り上げなかったのは、コロナの影響を受け、ボードを主に使用していたファンクバンドの活動が滞っているからです。
ジャズのセッションでは、フルアコやエレガットをアンプに直結でした。自宅では、アンプから出す手間すら省いて、生音で弾くこともしばしば。そんなことで、殆どペダルおよびペダルボードは使っていませんでした。
◼️フルアコからの持ち替えを余儀なくされて
今回のペダル検討のキッカケは、フルアコをライブで使い、ハウリングに悩まされたことから。
(関連記事)https://jazzguitarnote.info/2022/09/25/feedback-vs-equalizer/
対策として、そのセッションバンドでは、フルアコからストラト(シングルコイル×3)に持ち替えたのですが(後にセミアコを購入)、ストラトもセミアコも線が細く、アンプ直結ではバンドに合った音が出せそうにない。やむなくペダルボードの出番となりました。
で、深く考えず、ファンク用にセッティングしていたセットをそのまま持ち込んだんです。

久しぶりにボードをスタジオまで運んだら、なんともボード自体が大きく(B3サイズ)重く感じられました。さらにワウペダルやフェイザーなど、あまりジャズセッションでは出番なさそうなモノもあったりして。
そんなワケで、今回、抜本的にペダルボードを見直すことにしました。
◼️(参考)過去2回の関連記事
過去のペダル関連の記事。
・ペダルボード❶ケースは必要?
https://jazzguitarnote.info/2019/02/15/board-vol1/
・ペダルボード❷材料費¥1000で遊ぶ
https://jazzguitarnote.info/2019/02/19/board-vol2-cost1000yen/
2つの記事を斜め読みしていただければ分かりますが、どちらも邪道なアプローチ。今回も期待を裏切らないようにしないといけません。
◼️ボードサイズを半分に
まず、サイズを「手提げ袋に収まる大きさ」に決めました。これによって、荷物をひとつ減らすことが出来ます。
その実現のためには、かなりコンパクトにまとめなけばならない。あれこれ繋ぎたいモノがあったとしても、サイズ内に収まらないものは入れられないルールです。具体的には、敷板をA4サイズに。これは、ペダルの厚みによって、結果的には収まりがB4サイズくらいになってしまうことを加味しての設定です。
ファンクで使っていたペダルボードの大きさがB3サイズでしたから、実質、半分以下の大きさにしなければならなくなりました。
◼️まず敷板やケースを準備
買ってきたのは下記3点です。
❶敷板となる金網「インテリア・ワイヤー・メッシュ・ラティス」
(seria(100均ショップ)、¥110)

❷外側ケース「超衝撃吸収 パソコン収納ケース 14.1inch」
(サンワサプライ、¥1,900)

❸結束バンド
(seria(100均ショップ)、¥110)

経費合計¥2,500弱になります。
ギターケースも、特殊事情がなければ、ハードケースよりもセミハードケースのほうが便利なように、ペダルにおけるハードケースの代替品として、衝撃吸収をウリにしているパソコンケースを選んでみました。
◼️手持ちペダルから使用するものを厳選
どのペダルを選んで組むかは、用途や所有リストによって異なってくるので、深掘っても仕方なさそう。ココでは参考程度に、何を出し入れしたかだけ、メモしておきます。
・ボリュームペダル、ワウペダルは断念
・歪み系のうち、ディストーションを外す
・頭にクリーンブースターを足す
さらに。
・フィルター系と空間系を担わせていたMS-50Gを外す
(フェイザー、コーラス、ディレイ ほか)
・接続最後にリバーブを足す
ということで、手持ちペダルの中から、今回のセッションバンド仕様に選んだのは、ペダルチューナーとパワーサプライ、クリーンブースター、オーバードライブ、コーラス、リバーブの計6点です。ペダル個数だと2個の減少となります。
パワーサプライは小さいモノもあったのですが、ノイズ対策重視で、現行のまま。クリーンブースターも大小で数個持ってるのですが、色々と試した結果、結局、中でも比較的大ぶりなRCを選択。サイズより機能優先となってしまうのは仕方なく、そこが悩ましく面白いところです。
◼️収めてみました
収まり写真はコチラ。


隙間なく並べる際にポイントとなるのは、足でのスイッチングに支障がないように、前後左右の配置に配慮すること。また邪魔にならぬよう、ペダル/パッチケーブル/DCケーブルを、結束バンド等を使って敷板のメッシュ構造に固定します。
元のペダルボードとの外観比較写真がコチラ。

左が元のボード、右が今回のもの。目標通りに、ちょうど半分くらいのサイズに収まりました。そして、ケース自体とペダル2機が減った分、確実に軽くなりました。
◼️最後に
最近は、道具に慣れる意味で、セミアコばかり弾いています。フルアコの時は、アンプに繋がず横着することもありましたが、セミアコでは必然的にペダルボードやアンプを使う結果に。
ペダルやアンプを通すと、当然、出音も気になってきます。色々とイジって機材に慣れることは、とても大切なのですが、ハマると貴重な練習時間を食っちゃいます。ギター演奏自体が疎かになって、本末転倒にならぬよう、要注意ですね。
今回の工作で、サイズを半分にし、荷物をひとつ減らすことが出来ました。そして寄り道的にも楽しいひと時となりました。荷物減らしたい!と思っている方の、ご参考になると良いのですが。記事は以上です。お付き合い、ありがとうございました。
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いつも楽しく拝読しております♫
HIRO YAMANAKAさん!ライター大先輩からのコメント、恐縮です。今後とも宜しくお願いしますー
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