今年は寒冬。正月早々、全国軒並みに例年を下回る気温が予想されています(出典:気象庁ホームページ)。
今ごろの時節は、セッションやリハに出掛けて「指がカジかんで動かない!」なんてこと、経験ありますよね。
両手をスリスリ、息をハーハー吹きかける。パンツやジャケットのポケットに掌を突っ込んでみる。或いは、太ももの下に掌を挟み込んでみる。なんとかしようと試みますが、なかなか指先が思うように動きません。
こんなとき、どんな対策があるか列挙してみます。
■防寒手袋
薄手の手袋では指先が温まりません。外側は寒気をシッカリ防いでくれて、中側が起毛になっていて、指先まで温めてくれるようなモノ。スキー用、バイクツーリングやサイクリング用、釣り用など、しっかり指先を防寒してくれるものが候補になるでしょうか。スポーツやレジャー用は、洒落たデザインのものも散見されます。
何か寄り道っぽい?手袋をと思い、3種類を購入してみました。
❶ホームセンター「コーナン」にて、工事現場に使う防寒手袋(税込¥768)
見た目通りのハメ心地。中はフサフサした感じの生地になっていて、温かいです。手首をベルトで絞り保温性を高めたり、ブラ下げ用なのか両方をフックで連結できたり、値段からは想像できないワークマン配慮が感じられます。
❷消防隊員・救急隊員・警察官専用などを専門にしている「トンボレックス(TONBOREX)」にて、牛革製手袋(税込・送料込¥3,875)。
トンボさんは様々な現場手袋を出していますが、牛革製の手袋CSB-251BKを購入。ちょうど良い厚み。防寒でありながら、手をギュッと握りしめることができます。バイク乗りですか?と聞かれそうなハードボイルドな雰囲気もあり、手袋を着けるのが嬉しくなるのは、子どもの時以来かもしれません。
❸赤レンガ倉庫Style Leather Craftにて、ムートン手袋(税込¥1,100)
赤レンガ倉庫のお土産物屋さんに混じって、リーズナブルな価格で出店しているお店。店頭割引で、定価¥1,100→¥1,000(税抜)でした。ムートン生地ですが、どれくらい耐久性があるかは未知数。10色×サイズ2種あります。
上記3商品ともに、機能性重視で、お値段も手頃。ビジネスやファッション、スポーツを用途にした手袋と違い、セッションやライブなどの「現場に行くぞ」っていう無骨な感じが良いではないですか。
なお手袋の場合は、急速暖房用に、温かい飲みものやカイロと併用すると、より安心ですね。
■電熱手袋(ヒートグローブ) ※未検証
中に電熱線が入っていて、掌手袋自体が発熱するカイロになっているもの。
ライダー向けを中心に、様々な商品が出ています。バイクのバッテリーから電源を取るタイプもあります。試してみたいと思いながら、価格もそれなりにするので、購入に至っていません。充電など面倒そうなところ、またバッテリー含めて大袈裟になりがちなところも、躊躇する要因。
面白そうなので、実験したい気持ちは山々なのですが。
■コンビニコーヒー(カイロ代わりに)
自販機やコンビニで、お茶やホットコーヒーを買い、バス中やセッション会場で、缶やカップを握りしめて、指の回復を待ちます。即効性が高いので、利用している方も多いはず。
■使い捨てカイロ
コンビニコーヒーに次いで、簡単で有効な特効薬。
活性炭、バーミキュライト(人工用土)、水分、鉄粉が収まっていて、空気に触れると発熱します。鉄と酸素が反応して酸化鉄(水酸化第二鉄)に変化するときに発生する熱を有効利用するのだそうです。
今どきのモノは、朝に開封して持ち歩いても、夜まで温かさが持続します。難点は立ち上がりに若干の時間がかかること。出掛ける日、早めに開封して備えておくと良さそう。
まとめ買いすると、1個あたり15〜20円くらい。今どき「使い捨て」ということに、若干の抵抗感もありますが、この便利さは捨てがたい。余談ながら、燃えるゴミか燃えないゴミか、自治体によってルールが異なるそうなので、ご注意ください。
■白金カイロ(ベンジン) ※未検証
ベンジンをプラチナ(=白金)触媒で発熱させます。ちなみに触媒を用いないでベンジンを燃焼させると、数分で燃え尽きてしまうそうです。
この触媒を使った燃焼によって、130℃~350℃という低温の維持が可能。触媒を用いないと、700~800℃という高温になってしまう。NOX(窒素酸化物)発生の心配もない。世界中で長い間、利用されてきたのも頷けます。
若い頃、白金カイロは憧れの的でした。ZIPPOのライターとカイロとか。電気が無くても使える、ワイルドな感じに惹かれてしまいます。品質的にはハクキンカイロが評判高いですね。
■充電式カイロ
燃料を入れる必要がないこと、使い捨てでないことから、最近は利用者も増えているのかな。立ち上がりが早いのが良いですね。
購入にあたっては、安心できる商品を選びたいところ。こちらは今年、試しにポチッてみた商品。
・スイッチをダブルクリックで起動。
・電源を入れると直ぐに温かくなります。
・握って温めるのに、ちょうど良いサイズと形。
・急速に温めたいときは袋から取り出して直接握る。
(ずっとは強くは握ってられない熱さ)
・重さはモバイルバッテリと同等。
・使用時は白に、充電時は赤に、LEDが点灯。分かりやすい。
・温かさは使い捨てカイロと同程度。約5時間。
・1回の充電で0.35円(メーカー説明)。
使い捨てカイロと比較すると、ひと冬で元が取れる?
mottole 充電式カイロ MTL-E007
70×20×122mm、132g
リチウムイオンポリマー電池 3.7V、4000mAh、約45-50℃
充電時間:約5.5時間、連続使用可能時間:約5時間
モバイルバッテリー機能付(出力 DC5V 2A)
■最後に
何がベストということでもないので、今回は、ご紹介までとします。移動手段に拠っても、選択肢が変わってきそう。
ピアニストなど鍵盤楽器も然り、指先を使った細やかな仕事をされている方は他にも大勢いらっしゃるはず。専用手袋など開発されてても良さそうなのですけれど。
他にも有用な方法に出会えたら、追記してゆきます。また、オススメのツールなどありましたら、情報提供いただけましたら幸いです。