先を走るギタリストからは「楽譜に頼っているうちはダメだ」とお叱りを受けることがあります。ぜひ楽譜に依存しない状態を目指したいです。ただ、私の場合、暫く譜面フリーは厳しそう。
楽譜を見ながら弾く場合、やはり譜面台が欲しくなります。リハスタやセッション場には、ほぼ100%常備されていますが、ライブハウスや屋外演奏では常備がなく、持参しなければならないこともあります。自宅練習時でもメモを書き込んだりできるような譜面台が必要です。
■譜面台を選ぶ
譜面台といっても、多種多様な商品が出回っています。楽器店でもネットでも、種類がありすぎて目移りしてしまう。皆さんはどんな譜面台を使っていらっしゃるでしょうか。
この手の道具は、場面によって求める機能が異なります。最近はiPadにPDFデータを入れて、フットスイッチや、カメラ認識でページをめくってくれるモノもありますが、今回は紙の楽譜を前提にしておきます。
■持ち出さない前提なら、ドッシリとした譜面台を
(1)用途
使いやすさで言うと、リハスタやホールに置いてあるような、譜面部分が1枚の板状になって、脚部分もガッシリしたモノが、重量=安定感があって便利です。持ち出さない前提であれば、有力候補になってきます。
(2)参考視点
ある種、備え付け家具のような使い方になるので、安物は避けたほうが良さそう。特に自宅練習時は、音符やメモを譜面に書き込むことが多く、筆圧に耐えられるよう、ガタガタしない強度・安定度が求められます。
(3)商品例
私は、このタイプの譜面台を所有していないのですが、リハスタ備品として馴染みのタイプです。
マンハセット「M48シンフォニーモデル」
■持ち出さないけど、都度、片付けたい場合
(1)用途
使わない時には、譜面を支える部分が折り畳めて、コンパクトに収めておけるモノ。
(2)参考視点
ほぼ毎日使うので、シッカリした安定感のあるモノを選んでいます。重量的には1-2kg程度。黒本くらいの厚めの本を2冊くらい載せても大丈夫。
(3)商品例(あくまでも1例として)
で、私が選んだのはコレ。
HERCULES BS050B 1.3kg ¥2,018(20161204/Amazon)
(4)備考
HERCULES(ヘラクレス)は各種楽器用のスタンドを出していますが、いづれも質実剛健な感じ。良い商品を出しているメーカーだと思います。折り畳めるシッカリした譜面台が欲しいなあ、という方。検討してみてください。
■持ち出し前提で、荷物を軽くコンパクトにしたい場合
(1)用途
屋内で風が吹かない場所での使用。バスや徒歩で持ち運ぶ必要がある場合。壊れやすいものは論外として、軽さを優先して選びたい。使わない時は収納しておく。
(2)参考視点
かつて市場商品の比較検討をした際(2016-2017年頃)のデータを読み返すと、持ち運び用としては400-700gくらいが対象になってくると思います。それでも軽いものと重いものでは、倍くらいの重量差があります。軽いモノを選びたいが、すぐ壊れるような商品は選びたくないですよね。
(3)商品例(あくまでも1例として)
で、私が選んだのはコレ。とにかく軽い!でも作りはシッカリ。
KCキョーリツMS-1AL 432g ¥1,382(20170329/Amazon)。
https://amzn.to/3OfiMCf
この時はセールだったのかしら。今は少し高くなっていますね。
(4)備考
驚異の432g、持ち運びが劇的に楽になります。上記で紹介させてもらったヘラクレス譜面台の1/3の軽さ。楽器店で山積みされているようなアルミ素材の譜面台も幾つか所有していますが、500gを切る軽さは、初めて持つと驚くはずです。
■編集者から
譜面台はやや存在感薄い機材ですが、長く使う道具でもあるので、ストレス少ないモノを選んでおきたいですね。私もまだまだリサーチ不足なので、オススメありましたら、ご紹介ください。
私は、何本か気に入らない譜面台をお蔵入りさせてますが、使ってみないと良し悪しも分からなかったりするので仕方ありません。今回、ご紹介しているタイプの譜面台など、必要に迫られ、アレコレ比較して発掘した代物。それもまた、楽しい寄り道です。
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