コロナ対応で、何処のお店も、入店の際に手指消毒をします。ジャズセッションも例外ではありません。
セッションに行くと、客席テーブルにもプッシュ型スプレーボトル液が置いてあったりして、演奏の合間、コマメに手指を消毒します。そんな最中、ふと感じたこと。
「消毒液で、ギター弦は錆(サビ)ないのか?」
私は現在、ストラトにはelixir NANOWEB 010-046を、フルアコにはd‘addario ECG26(13-56セット)+1-2弦だけelixirを、張っています。elixir弦の防錆力は驚異的で、ギター業界に革命をもたらしました。
そんなelixirとて、消毒液まみれの指で弾き込むと、コーティングが溶けて、錆(サビ)の進行を早めるのでは? そういえば、いつもより滑らか感が失われる進行が早いような?なんてことが気になった訳です。
早速、elixirのお客様相談室に問い合わせてみました。
■elixirさんへの質問
「消毒液によって成分も異なるようですし、一概には言えないのでしょうが、elixirのコーティングに対して、エタノールを始めとする消毒液を使う時の諸注意がありましたら教えてください」
■elixirさんからの回答
「弊社の経験からとなりますが、ほとんどのアルコールベースの消毒剤を使用いただきましても、製品の性能には影響いたしません。 」
「ただし、市場に出ているすべての消毒剤の構成を確認することはできませんので、消毒液によっては製品のコーティングや弦の金属と反応し、性能に影響が出る場合があります。」
「アルコールベースの消毒剤を使用し、弦の性能に悪影響を及ぼしている場合は、楽器を演奏する前に、消毒剤の余分な残留物を清潔で乾いた布で拭き取りをお願いします。」
■定番な対応で
クロスを用意しておいて、曲間などに、丁寧に弦を拭いておく。そんな従来からの方法が無難なようです。
クロスは楽器用品各社が出してますね。D’Addario、FERNANDES、ARIA、モーリス、島村楽器(HISTRY)などなど。ギター専用に売り出されているものなので、安心して使えそうです。がしかし、そのまま紹介しても面白くないので、代用品を検索してみました。
・メガネ拭きは小さすぎて面倒。30cm四方くらいのサイズは欲しい
・マイクロファイバーなど、キメ細やかな素材
人柱として購入してみたのがコレ。
Hikaru クリーニングクロス
・40x40cm 大判サイズ、マイクロファイバー
・6枚セット、¥1,699 (1枚 ¥283)
サイズ(40×40cm)はギターと比べてこんな感じ。
なかなか良い感じ。楽器メーカーが出しているものより、圧倒的にコスパも良い。生地が黒いと拭き取った跡がついて、達成感があります(笑)。暫く使ってみたいと思います。
■編集者から
弦を新鮮に保つことは操作性に影響します。音質やオクターブにも関わります。サクッと取り出して、ササっと拭き取るくらいのことなら続けられるかな。