美術館でピックケース vol.9

梅雨の開けた先週末、箱根に行って参りました。

2019年10月の令和元年東日本台風による被害のため、長期間運休していた箱根登山電車が、先月7月23日にようやく全線再開。コロナ禍で深刻な打撃を受けている箱根にとって、久しぶりの明るいニュースでした。越境が憚られるなか、地元県民としては何か応援したいところ。

ささやかな経済効果にと、箱根彫刻の森美術館にて、ピックケースを仕入れてきました。

アートミニボックス
¥308(税込)、彫刻の森内ショップ

ピックケースに描かれているのは、テオフィル・アレクサンドル・スタンラン(1859-1923、アール・ヌーヴォーの画家、版画家)が制作した「ルドルフ・サリスの『ル・シャ・ノワールの巡業』」のポスター。

他にも、こんな種類がありました。

■パリのキャバレー

作品名にある「ル・シャ・ノワール (Le Chat noir 黒猫) 」は、一世を風靡したキャバレーだそうです(営業1881〜1897年)。

キャバレーは、大掛かりな舞台装置とともに、ダンサーや歌手たちが豪華な衣装を纏い、ダンスや歌を見せてくれる場所。ジーンズやスニーカーは御法度だとか。

ちなみに、尊敬する関西の重鎮ギタリスト、竹田一彦さん(1936年1月1日生)は、高校卒業後にギターを始めて、20才頃からキャバレーでプロ活動をされていらっしゃったとか。1950年代、キャバレーはエンターテインメント最前線の場だったんでしょう。

「人とペガサス」カール・ミレス

■最後に

パリはジャズも盛んだそうです。フランスの音楽といえば、クラシックやシャンソンを連想してしまいますが、ジプシー・ジャズ(ジャズ・マヌーシュ)の発祥の地でもあり、一度行ってみたいですね。

「幸せを呼ぶシンフォニー彫刻」ガブリエル・ロワール(フランス作家)

久しぶりのピックケース連載記事でした。おしまい。

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