教則本 棚卸 vol.5 竹内一弘さん 実践本

梅雨時分は身体がだるくて、ヤル気が出ません。
折角、今日は公私ともに予定の無い休日だったのに、ギターを弾く意欲がわかず、鎌倉まで散歩に出てしまいました。来週末にバンドのリハがあって、新たに譜面を起こす宿題もあったのに。
梅雨時のカラダのだるさや頭が重いといった症状は「水毒」というものらしいです。湿度が高い割に汗もかかないと、体内に水が溜まり、代謝も悪くなって、身体のバランスが崩れる。対処法としては除湿したり、運動や風呂で汗をかいたり。梅雨時のモチベーション維持には工夫が必要ですね。
そんなことでギターを弾く代わりに、この記事を書いてます。取り上げたのは、竹内一弘さんの教則本「今日から弾けちゃうJAZZ GUITAR 〜全てのギタリストに贈るジャズプレイのAtoZ〜」。


内容はシンコーミュージックのムック本「ジャズギター・ブック」に連載された記事をまとめたもの。全篇通して、内容濃く、レベルも高い。レベルが高いと言うのは難しいと言うことではなく、教則本として、という意味です。
目次を見てみましょう。
■今日から弾ける!Jazz Guitar
(1)コード・トーンを操れ!
・理論と実践のバランス
(2)ペンタトニックを操れ!
(3)ジャズ的コードのススメ
・ハイブリッド・コード
(4)ジャズ・ブルース入門(1)
(5)ジャズ・ブルース入門(2)
(6)アドリブに挑戦(1)
(7)アドリブに挑戦(2)
■幕の内Jazz Guitar
(1)最初に覚えたいジャズ・ギターのスタイル
(2)難しいことを覚えなくてもちょっとした工夫で変わる
(3)知っている知識をフル活用
(4)1つの知識を他に活かす
(5)ツー・ファイブを楽しむ
・耳コピのススメ
■一曲入魂アドリブ・マスター
(1)ビ・バップ的語法を習得せよ
ジム・ホール「ステラ・バイ・スターライト」を攻略
(2)マイナー・コンバージョンを習得せよ
パット・マルティーノ「酒とバラの日々」を攻略
(3)オクターブ奏法を攻略せよ
ウェス・モンゴメリー「風と共に去りぬ」を攻略
(4)コード・ソロを習得せよ
バーニー・ケッセル「ユー・ゴー・トゥ・マイ・ヘッド」を攻略
 
各記事は、それぞれムック本に掲載されていたので、バラバラに読んでも入りやすい内容になっています。中身を見せられないのが残念ですが、五線譜・TAB譜・指板図も豊富。内容の濃さと分かりやすさのバランスの良さは、あまたある教則本の中でも最高峰と言えるでしょう。前書きには「ジャズギター初心者を対象とした内容」と書いてありますが、中級以上でないと情報量に圧倒されてしまうかもしれません。
余談ながら、私は2冊持っている教則本が3−4種類あります。それぞれ理由がありまして、(1)お店に忘れてきて再購入。元本が戻ってきて2冊を保有(黒本)、(2)何処を探しても見当たらず、再購入したが元本が出てきた、(3)風呂に持ち込んでいるうちにバリバリになって読みづらくなり再購入、など。まあ、こんなアホなギタリストはそういないでしょう。
この本も2冊を保有しています。風呂に持って入って読んでいるうちにシワシワ・カビカビになって再購入しました。買い直して読み返したくなるほど、内容が濃い本だと言う証ですね。ちなみに「改訂版」は少し高くなってCD付き。まだ記載内容の20分の1もマスターできてません。まあ、それで良いのです。一挙に習得できる訳ないのだから。
ぜひ、お宅に1冊、物好きな方は2冊。梅雨と風呂と、今回の裏テーマは「湿気」でした。

(旧版)表紙

(旧版)風呂の湿気でカビカビ

jazz Guitar Book Presents「改訂版・今日から弾けちゃうジャズ・ギター(CD付)」
(著者)竹内一弘、(発行)シンコーミュージック
(改訂版初版)2013年10月、税込¥1,944、112ページ
https://www.shinko-music.co.jp/item/pid0145364/
 
【ご案内】twitterにて記事の新着をお知らせしています。https://mobile.twitter.com/jazzguitarnote

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です