JC-120にお世話になっている方は多いはず。必ずリハスタにあって、Fender Twin Reverbと並び、クリーントーンを出したい時の定番ですから。
学生時代のサークル部室アンプもJC-120でした。つまりウン十年も、お世話になっていることになります。にも関わらず、いまだにジャックを刺す時、どっちにしようかな、と一瞬考えます。皆さんは大丈夫ですか?
ググってみたら、入力ジャックの選択に関する紹介記事が沢山ありました。新しい情報もないので、私があえて書く必要もないのですが、迷いの背景だけ記しておこうと思います。
■JC-120 Channel 1と2、ドッチに刺すべきか?
まずJC-120の2つのチャンネルの基本回路は同じです。その上で、JC-120付属のエフェクトを掛けたかったらCannnel-2を選びます。ただ回路が同じなので、Channnel-2に刺しても、付属のエフェクトツマミを上げなければ、Channnel-1と同じ音が出ます。
私は基本的にJC-120付属のエフェクトツマミは使いません。アンプでエフェクトを掛けると、音作りが面倒だから。ファンクバンドなどエフェクト掛ける場合は、ボードを持ち込みます。
ゆえに、JC-120どちらのChannelに刺した時も、エフェクトツマミはゼロ設定。ギターからアンプ直結の場合も同様です。リバーブやコーラス効果も使いません(クリーントーンで空間系のエフェクトを掛けると、カラオケのような音に聴こえてしまうので)。Channelの1と2どちらに刺しても、同じ音が出るようにします。
ここで留意したいのは、リハスタにて過酷な使用を強いられる中で、アンプによって、ガリったり、ノイズが乗ったり、トーンが腐っていることが、たまにありことです。その場合はChannelを変えて凌ぐか、最悪の場合、スタジオに言ってアンプを変えてもらうことになります。
そんなこともあって、「(Channelの1か2、ドッチでもいいけど)このアンプの、個々のChannnelの調子はどうかなあ。」と思いながら、「今日はコッチだ!」と、ケーブルをジャックを刺します。これが一瞬の迷いです。
■JC-120 HIGHとLOW、ドッチに刺すべきか?
JC-120の取扱説明書に「ギターの出力レベルに応じ、ハイ(HIGH)かロー(LOW) に接続します。通常はハイに接続します。特に出力が大きいギターの場合は、ローに接続します。」とあります。「ギターの出力レベル」「特に出力が大きいギター」の基準は?と、これまで多くの人たちが話題にしてきました。
もう少し調べてみると、JC-120も入力インピーダンスを「HIGH:680kΩ、LOW:100kΩ」と分けて設定してあるらしい(※1)。ということは、太い弦を張ったハムバッカーPUの、出力が大きそうなフルアコであっても、アンプ直結ならHIGHが良い、という話になります(※2)。
ところが、アクティブPU(≒本体に電池を入れるギター)やエフェクターなどを通すことでインピーダンスを下げているなら、LOWに刺すのが良いのか?と言うと、一概にそーでもない。LOWジャックであれば歪みやノイズも少ないのですが、インピーダンスが下がっている分、ハイ落ちしてパンチに欠ける音がします。
そして改めて取扱説明書を読み返してみると「通常はハイに接続 します。」と書いてありました。色々と寄り道した挙句、元に戻ってくる感じ。HIGHとLOWに関しては、私は常にHIGHです。迷いはありません。
■Fender Twin Reverbは?
Fender Twin Reverbの場合、NORMALとVIBRATOの2チャンネルを備えています。それぞれに入力ジャックが2つ(1と2)あり、1.ハイゲイン入力(入力インピーダンス1,000kΩ)、2.ローゲイン入力(入力インピーダンス136kΩ)となっています。
入力インピーダンス的にはJC-120に近い設定なので、入力ジャック「1」を選びたいところ。私はJC120と同様、ペダルを挟む挟まないに関わらず「1」に刺しています。
もしギターとの相性で、意図せず歪みが出過ぎて気になるときは入力ジャック「2」を選ぶと改善するかもしれません。
■結局のところ。
フルアコからアンプ直結すると分かりやすいのですが、LOWジャック(ローゲイン入力)では、高音域が落ち、こもった物足りない音のように感じます。私の場合、あれこれ考えるより出音を聴いてHIGHジャック一択でした。Rolandさんのトリセツに記載ある通り「通常はハイに接続 」のように思います。
そしてCannnelの1か2か?の迷いはどーでも良い話。その日の運なので、一瞬迷って、運勢クジを引くつもりで刺す。そもそもアタリもハズレもないことが普通なので、単なる妄想遊びというべきか。。失礼しました。
(※1) RolandHPに記載されている「想定入力レベル:INPUT-30dBu(680kΩ)」は「出力インピーダンスが 680kΩより小さい数値のものを接続してください」という意味だそう。
(※2)目安としての出力インピーダンス値:パッシブPU(出力250kΩ〜500kΩ)、アクティブPU(出力10kΩ)、エフェクター(出力1kΩ)
(補記)いい加減なコトを書くわけにもいかないので、一応、Rolandさんに問い合わせをしたところ、認識の間違いはない、とのことでした。
(補記)ゲインは入力の大きさ。ボリュームは出力の大きさ。
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