A/Bボックスで遊ぶ

横浜西口でリハの場合、私は自宅からスタジオまでバスで向かうのですが、その日、ちょっと考え事をしていました。そしてリハ部屋に着いてから、ペダルボードを自宅に忘れてきたことに気がついたのです。

ジャズのセッションでは、ボードもペダルも使いません。しかし、その日はファンクバンドのリハ。自分のアホさに呆れてしまいました。

往復30分とはいえ、リハ時間を削って自宅に戻るわけにもゆきません。結局、スタジオでBOSSオーバードライブを借り、ワウを使う場面ではJC120のコーラスエフェクトを手動で入り切りする、ということで凌ぎました。

結果として、なんとかなりました。悲しい哉「こんな付け焼き刃な対応で、どうなのよ?」と思うのは自分だけで、バンドメンバーは全く気になっていない様子。つまり、ホントは歪みペダル1個もあればアンサンブルとしては成立する訳で、普段、あんな重たいペダルボードを持ち込む意味はあるのか?と思っちゃいます。

◼️ここから本題

そんな前置きはさておき、今回のお題は「A/Bボックス」です。

A/Bボックスは、主として下記3つの使い方がありそうです。

❶ ペダルチューナーの切り替え(兼、主回線のミュート)に使う
チューナーペダル自体に、ミュート&トゥルーバイパスのスイッチがあれば、A/Bボックスは不要です。もし、そうした機能のないペダルチューナーを使いたい場合は必須です。

❷ フットスイッチングを楽にする
同時に曲中に複数ペダルを踏まなければならない時、(プログラマブル)スイッチャーあればなーと思いますよね。でも大掛かりなボードになりがち。そこでA/Bボックスを使い、1踏み込みで切り替えます。ただしループ機能があるABラインセレクターでないと厳しそう。ループ機能のないA/Bボックスだけでも、それぞれのアウトを1アンプの2チャンネルに分けて刺すことで成立はしますが、バランス調整が面倒そうです。

❸ 2種類のアンプを使う
定番アンプには、歪みや空間系のエフェクトが標準搭載されています。アンプシミュレーターやペダルなんぞ使わずとも、せっかく目の前にリアルアンプがあるのを使わない手はない。クリーン音はフェンダーやJC、歪み音はマーシャルといった贅沢も可能です。

実際には、出力アンプを2台以上にすると、アンサンブルのバランスを取りにくい。PAが入るような状況だと、さらに調整が難しいかもしれません。ステレオとして2つのアンプを使うならともかく、A/Bボックスで出音を使い分けている方は見たことがありません。

なお、ペダルボードを忘れてしまった時(そんな人いる?いるんです)に、A/Bボックスを常にギターケースに忍ばせておけば、ペダルなんて無くたって成立します(一応、オチのつもり)。

◼️ABボックスと言えばLAGOON SOUND

今回使っている、無骨な潔いデザインのABボックスは、LAGOON SOUNDさんの製作になります。

上記写真もラインナップのごく一部。多様なペダルをハンドメイドされており、オーダーメイドも受けていらっしゃいます。独自のボードづくりにお役立てください。
Stomp Box Factory   LAGOON SOUND

GOOD JOB & GOOD SOUND

◼️最後に(編集者から)

ペダルを使う方は経験あると思いますが、TrueBypassのペダルでは、押すと「ボツッ」ってノイズが出るモノがあります。LAGOON SOUNDはその辺り、大丈夫でした。

私の中ではLoopボックスやA/Bボックスの印象が強いLAGOON SOUNDさんですが、他にも面白そうなオリジナルのオリジナルペダルがズラリ。個人的にはハンドメイド感溢れるデザインも含めて、Boosterに惹かれます。いつか試してみたいですねー

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3 comments to “A/Bボックスで遊ぶ”
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