達人に聞く vol.3 菅野義孝さん

楽しく成長するためのコツを、達人な方々にお聞きするシリーズ。第3弾は「目からウロコ」のジャズギターシリーズで有名な菅野義孝(よしたか)さんです。教則本でお世話になっている方も多いはず。歌心に加え、ハーモナイズやタイム感を大切にしたスタイルは学ぶことが多いです。

■始められない時、集中できない時の切り札
例えばYoutubeを観ると気分が変わる。おっ俺もやろうか、という気分になる。
でも僕の場合は、集中できない時は弾かない。「始められない、練習しなきゃ、練習しなきゃ」と思いながら練習しない日はよくあること。そのかわりに、乗った時に思いっきりする。そのメリハリが大事だと思う。グッと伸びる時と休むときがあって良い。常に頑張るのではなくて、伸びる時に集中して伸ばして、休む時はしっかりと休む。オンとオフをはっきりするのが良いと思う。

■理論を実践に昇華させるには?
理論は後からついてくる。まずは実戦で。理論が先ではない。
例えば子どもが生まれてきて、幼稚園くらいになると、それなりに喋れるようになる。そして小学生低学年くらいになると、大人と同じくらい喋るようになって、ようやくそこから文法(日本語)を勉強する。
まず耳で覚えて話せるようになる。それを逆に文法からやったら先に進まない。
理論を実践に出すというのは、自由な会話でなく、専門の大学や大学院に行って、一生懸命やるような感じじゃないかな。
実践を分析して実践に戻したりはしない。実践を分析して「なるほど、こういうことをやったんだな」で終わって良い。実戦で出てきている訳だから、それで良い。理論的に何か発見があったとして、自分のやりたいことであれば自然に出てくる。やりたくないことは、理論的に何か発見があっても出てこない。
理論はどうでもいい。

■いまの自分を乗り越えるコツ(次にやるべきこと)
やるべきことがいっぱいある時は、優先順位をはっきりと決めること。やる順番を決めて、その通りにやってゆけば良い。優先順位を決めないで、アッチに手を出して、コッチに手を出してとやっていると先に進まない。
優先順位については、自分のやりたいことはあるかもしれないが「コレをやった後にコレをやる、その次にコレをやるべきだ」を知っている人に道案内をしてもらったほうが良い。コレを先にやったらつまづく、というのもある。そういったことは自分ではわからない。知っている人にアドバイスをもらって、優先順位をつけてやっていく。それはとても大事なこと。もちろん「目からウロコ」流が一番良いと思う(笑)。
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説得力あるフレーズを弾かれる菅野さんならではのコメントでした。理論は関係ない、なんておっしゃっていましたが、お話を伺っていると、かけてきた練習や研究の量(時間や情熱)が半端じゃないことが伝わってきます。前にも記事化しましたが、実戦ネタが満載の菅野さんの1日合宿、オススメです。

菅野義孝(かんのよしたか)
http://www.kannoyoshitaka.com/
岩手県出身
潮先郁男氏に師事しジャズギターの基礎を学ぶ。’98年 キングレコード「ジャズ新鮮組」でプロデビュー。’03年 初リーダー・アルバム「Introducing Yoshitaka Kanno」発表。’05年 セカンド・アルバム「Movement」では、ニューヨークにてメルビン・ライン(オルガン)、グラディ・テイト(ドラムス)と共演し好評を得る。’12年 アルバム「JAZZ GUITAR」発表。’13年 アルバム「JAZZ GUITAR 2」発表。
演奏活動の他に、教則本「目からウロコのジャズギター」、スタンダード曲集「ジャズ・スタンダード・コレクション100」の執筆、ジャズセミナーなど、「ジャズの楽しさ」を広める活動に力を注いでいる。




 
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