好み分かれるJC-120

ギターアンプの定番として、日本中の音楽スタジオやライブ会場で君臨しているRoland「JC-120」。「素直で反応よく音を出してくれる」と評価する声と、「物足りない・面白くない」と敬遠する声、両方ありますね。好みの違いだけで、どちらも正しい。
発売は1975年、名だたるアーティスト達に愛されてきました。その耐久性は誰もが認めるところですが、故障知らずという訳でもない。酷い状態で放置されているスタジオやライブ会場も散見され、不当にJC-120の評価を下げている気もします。心ない輩がゾンザイに扱った結果なのでしょうが、お世話になってる機材なんだから大切に使いましょうよ。

ココではJC-120の好き嫌いに関わらず「定番アンプに慣れておく」という趣旨で、下記の教材をご紹介しておきます。
■ 「ギター・マガジン」2017年1月号

過去に「ギター・マガジン」で特集がありました(2017年1月号)。
開発の歴史や著名ミュージシャンによるセッティング例など、かなり仔細に渡って紹介されています。ディストーションツマミをカチッと入れたまま上げず、クリーンブースター的に活用する方法(フットスイッチでオンオフも可能)は、この記事で教えてもらいました(使ってはいませんが)。
電子書籍であれば読むことができるので、ご興味ある方はチェックしてみてください。
https://www.rittor-music.co.jp/magazine/detail/3116111009/
■ Uncle-EG「回路シミュレーションで分かる エレキギター電気回路と音の関係」

デジタル機器が発達している昨今、ギターの音づくりやノイズ対策について、もっと科学的な解析や見える化が進んだら良いのに、と他力本願を前提に思います。そして流石、世界のJCです。周波数特性をシミュレーションされている方がいらっしゃいました。
http://www.ne.jp/asahi/u-eg/eguitar/Amp_JC120_TonePre.html
ご紹介に当たり、サイト管理者のUncle-EGさんよりコメントを頂いています。「記事はアンプ前段部分のトーン調節回路部分(CH-1)のシミュレーションを行なったもので、アンプ後段部分は含んでいません。よって、アンプのスピーカから実際に出ている音の周波数特性とは異なります。あくまでも参考値としてください。」
それぞれのトーンツマミが、どのような変化を起こすのか、こんなに分かりやすく紹介されている記事は他に見たことがありません。そもそも私たちは、どのような周波数の状態が、どういう音として出ているものなのか、感覚値でしか掴めていません。

Treble/Middle/Bass全てセンター位置のとき

Bassを変化させたとき

Trebbleを変化させたとき

Middleを変化させたとき

出音と周波数とアンプ設定の関係が、見える化され、比較したり伝えることができたら、理解も応用も進みそう。Uncle-EGさんのような方が、もっともっと音づくりを分かりやすく、楽しくしてくださること、期待しています。
■ 「リハスタ定番アンプ100%使いこなしガイド(CD付)」

こちらは別記事でも紹介させて頂きました。JC-120も筆頭に紹介されていて、とても実践的な内容になっています。

本やWEBで勉強することは大事ですが、やっぱり実践に生かそうと思うと、リハスタに行って音出ししてみるのが効率的で確実。この本はリハスタで音出しすることを前提に書かれていて、下調べ本として目を通しておくことをオススメします。
電子書籍であれば読むことができるので、ご興味ある方はチェックしてみてください。
https://www.rittor-music.co.jp/product/detail/3114213004/
【ご案内】twitterにて記事の新着をお知らせしています。https://mobile.twitter.com/jazzguitarnote

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