倒産したDuncan

80年代中頃から、優美音響という会社が、Seymour Duncanピックアップの日本における輸入代理店を行っていました。合わせて「Duncan」ブランドのギター/ベースを製作販売していたのです。

当初、優美音響は門前仲町にオフィスと工房、渋谷百軒店商店街にショールームがあって、特に渋谷はラブホテル街のど真ん中にありながら独特の雰囲気を醸し出していました。

インターネットもない時代にも関わらず、プロも信頼するコダワリの仕事をするショップとして評判も流れ伝わっていましたが、1980年代初頭に、何故か優美音響は解散してしまいます。

解散とともに、Duncanの輸入代理業務とギター製造販売がESPに移ったので、ヘッドロゴも「Duncan」(上写真)から筆記体の「Seymour Duncan」(下写真)に変更となりました。ESPでの製造は90年代半ばから2004年までだったそうです。

ネットでも、優美音響に関する記事は殆ど見かけません。

当時のことを知りたくて、ネット掲示板で質問しても、ギターに詳しいカテゴリマスターから「渋谷に優美音響のショップなんて聞いたこともない」というコメントが返ってくる始末。

諦めかけていたところ、今年(2018)、メンテナンスで訪ねた田園調布のリペアショップの方が、優美音響ビルダーのお弟子さんだったことが判明。当時のお話をお聞きすることが出来ました。

duncanギターは、中古でもあまり流通していないかと思いますが、見かけたら、ロゴ周りなど確認してみてください。

(補記)

私は「優美音響ストラト」とブランドが移ったばかりの「ESPストラト」の、2種類のDuncanストラトを保有しています。

「優美音響ストラト」を手にしたのは学生のとき。貧乏学生でしたから、頑張ってアルバイトしたのでしょう。渋谷のショップを訪問し、シェイプ違いのネックや異なるピックアップを比較してみたりして、パーツ選びから相談して組んでもらった記憶があります。ハカランダ素材のネックも粘り気があって、購入当初(1987)から、最高に弾きやすく鳴ってくれていました。

その後、私は就職してホーン隊を抱えるファンクバンドを立ち上げ、カッティングバリバリの演奏スタイルに。演奏中の弦切れもライブ2-3回に1回くらいの頻度で起きていたので、メインギターである「優美音響ストラト」のバックアップとして「ESPストラト」を購入しました(2007)。値段は優美音響ストラトの1/21/3くらいだったでしょうか。

あれから30年の年月が経ちましたが、優美音響のストラトはブリッジやナット、コンデンサを修理・改造して、益々円熟した感じになり、また硬かったESPストラトも年月と共に多少鳴ってくれるようになりました。いまだ2本の差は埋まりませんが、ESPストラトはリアをシンゴルコイルサイズのハムバック に交換したりして、それなりに楽しませてくれています。

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11 comments to “倒産したDuncan”
  1. はじめまして。ダンカン良いですね。私も一度手放したのですが、数年前に買い直しました。

    • 訪問ありがとうございます。ダンカンホルダーさんのコメントとは!嬉しいです。
      今や、なかなか出回っていないでしょうから、良かったですねー 私ももう手放せない存在になってしまいました。

      • ホントですね。まだ10年ほど前までは、オークションでたまに見かけたのですが、最近あまりみません。出てもプレミアがついていためもう手が出ません。手元の個体は初期のジェフベックモデルとロゴが変わった後のものですが、後の方のものは数年前にtonesさんで調整して頂きとても良いものになりました。ダンカンのお話ができ嬉しいです。

      • こんにちは。
        優美音響のダンカンはさぞかし良いのでしょうね。なかなかお目にかかる機会がなく憧れでしかないです。

        私は92年くらいのESPダンカンDS-185をリアルタイムで新品購入後、ほぼ無改造でずっと手元に置いています。なんというか他にはない佇まいや雰囲気があり、一度楽器店に配線の不具合か何かで持ち込んだ際にも、凄いの持ってますねー。と言われ、あぁそうなんだと..思ったりしました。
        年代とともにディスコファンクサウンド、フュージョン、ブルース、ロックンロール、と多岐に渡り長年プレイしてきましたが、何をやっても自他共に納得のサウンドで手放す意味がないんですよね。
        なんか褒めまくっていますが、まさに自分に合ったギターに出会えて生涯寄り添う相棒でごさいます。

        • 書き込みありがとうございます。「自分に合ったギターに出会えて生涯寄り添う相棒」って、いいですねー 自分の楽器に愛情持てるかどうかは、演奏にも影響する、とても大切なことだと思います。

  2. ネット検索でここにたどり着きました。

    僕も優美ダンカン、今でも持ってます。
    35年くらい前に京都三条の十字屋で買いました。
    当時京都でファンクやソウル系のバンドやってるヤツの憧れの楽器でしたね。
    もう何年も鳴らしてませんがσ(^_^;)

    • BUNさん
      メッセージありがとうございます。優美DUNCANホルダーの書き込み、本当に嬉しく思います。うちのは、今でも現役で頑張ってくれてます。元気を頂きました。

  3. はじめまして、ダンカンのベースを検索してたらたどり着きました。
    門前仲町の工房の話、懐かしいですね。
    学生時代のバンド仲間が「ダンカンでオーダーギター作ってもらうからついてきて。」と一緒に行ったことがありました。
    フルオーダーで当時(’87頃)20数万円だったと記憶してます。友人は食費を削って貯めたお金を一括で支払ってました。漢だったなぁ…。
    かく言う私もその友人に刺激され、なぜか渋谷の石橋楽器に展示されてあったダンカンのジャズベを10万円で購入(同じく’87頃)。今も所有してますが、メンテしようとバラバラにし、磨き上げたものの組み上げていません。バラバラのまま眠っています(笑)
    あの門前仲町の工房は「優美音響」だったのですね、当時の記憶がよみがえるブログ、ありがとうございました。

    • 書き込み、ありがとうございます。 
      手放せない気分、共感します。
      ぜひ、お時間ある時に、
      組み上げてあげてください。笑

  4. はじめましてリッケンといいます。
    優美Duncanのジャズマスターを持ってました。
    残念ながら手放してしまい、今はどこでどうしているのだろうか?
    中古ギターサイトや店巡り等で捜してしまいます。

    • 書き込み、ありがとうございます。
      何事も巡り合わせなので、
      再会のミラクルを探しているうちに
      予想外の素晴らしく新たな出会いがあったりして。
      今後とも宜しくお願いします。

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