80年代中頃から、優美音響という会社が、Seymour Duncanピックアップの日本における輸入代理店を行っていました。合わせて「Duncan」ブランドのギター/ベースを製作販売していたのです。
◼️プロの支持者も多かった優美音響
当初、優美音響は門前仲町にオフィスと工房、渋谷百軒店商店街にショールームがあって、特に渋谷はラブホテル街のど真ん中にありながら独特の雰囲気を醸し出していました。
インターネットもない時代にも関わらず、プロも信頼するコダワリの仕事をするショップとして評判も流れ伝わっていましたが、1980年代初頭に、何故か優美音響は解散してしまいます。
解散とともに、Duncanの輸入代理業務とギター製造販売がESPに移ったので、ヘッドロゴも「Duncan」(上写真)から筆記体の「Seymour Duncan」(下写真)に変更となりました。ESPでの製造は90年代半ばから2004年までだったそうです。
◼️予期せぬ出会い
ネットでも、優美音響に関する記事は殆ど見かけません。
当時のことを知りたくて、ネット掲示板で質問しても、ギターに詳しいカテゴリマスターから「渋谷に優美音響のショップなんて聞いたこともない」というコメントが返ってくる始末。
諦めかけていたところ、今年(2018)、メンテナンスで訪ねた田園調布のリペアショップの方が、優美音響ビルダーのお弟子さんだったことが判明。当時のお話をお聞きすることが出来ました。
duncanギターは、中古でもあまり流通していないかと思いますが、見かけたら、ロゴ周りなど確認してみてください。
◼️2つのDuncanブランド
私は「優美音響ストラト」とブランドが移ったばかりの「ESPストラト」の、2種類のDuncanストラトを保有しています。
「優美音響ストラト」を手にしたのは学生のとき。貧乏学生でしたから、頑張ってアルバイトしたのでしょう。渋谷のショップを訪問し、シェイプ違いのネックや異なるピックアップを比較してみたりして、パーツ選びから相談して組んでもらった記憶があります。ハカランダ素材のネックも粘り気があって、購入当初(1987)から、最高に弾きやすく鳴ってくれていました。
その後、私は就職してホーン隊を抱えるファンクバンドを立ち上げ、カッティングバリバリの演奏スタイルに。演奏中の弦切れもライブ2-3回に1回くらいの頻度で起きていたので、メインギターである「優美音響ストラト」のバックアップとして「ESPストラト」を購入しました(2007)。値段は優美音響ストラトの1/2~1/3くらいだったでしょうか。
◼️あれから30年
あれから30年の年月が経ちましたが、優美音響のストラトはブリッジやナット、コンデンサを修理・改造して、益々円熟した感じになり、また硬かったESPストラトも年月と共に多少鳴ってくれるようになりました。いまだ2本の差は埋まりませんが、ESPストラトはリアをシンゴルコイルサイズのハムバック に交換したりして、それなりに楽しませてくれています。
【ご案内】twitterにて記事の新着をお知らせしています。https://mobile.twitter.com/jazzguitarnote
はじめまして。ダンカン良いですね。私も一度手放したのですが、数年前に買い直しました。
訪問ありがとうございます。ダンカンホルダーさんのコメントとは!嬉しいです。
今や、なかなか出回っていないでしょうから、良かったですねー 私ももう手放せない存在になってしまいました。
ホントですね。まだ10年ほど前までは、オークションでたまに見かけたのですが、最近あまりみません。出てもプレミアがついていためもう手が出ません。手元の個体は初期のジェフベックモデルとロゴが変わった後のものですが、後の方のものは数年前にtonesさんで調整して頂きとても良いものになりました。ダンカンのお話ができ嬉しいです。
こんにちは。
優美音響のダンカンはさぞかし良いのでしょうね。なかなかお目にかかる機会がなく憧れでしかないです。
私は92年くらいのESPダンカンDS-185をリアルタイムで新品購入後、ほぼ無改造でずっと手元に置いています。なんというか他にはない佇まいや雰囲気があり、一度楽器店に配線の不具合か何かで持ち込んだ際にも、凄いの持ってますねー。と言われ、あぁそうなんだと..思ったりしました。
年代とともにディスコファンクサウンド、フュージョン、ブルース、ロックンロール、と多岐に渡り長年プレイしてきましたが、何をやっても自他共に納得のサウンドで手放す意味がないんですよね。
なんか褒めまくっていますが、まさに自分に合ったギターに出会えて生涯寄り添う相棒でごさいます。
書き込みありがとうございます。「自分に合ったギターに出会えて生涯寄り添う相棒」って、いいですねー 自分の楽器に愛情持てるかどうかは、演奏にも影響する、とても大切なことだと思います。
ネット検索でここにたどり着きました。
僕も優美ダンカン、今でも持ってます。
35年くらい前に京都三条の十字屋で買いました。
当時京都でファンクやソウル系のバンドやってるヤツの憧れの楽器でしたね。
もう何年も鳴らしてませんがσ(^_^;)
BUNさん
メッセージありがとうございます。優美DUNCANホルダーの書き込み、本当に嬉しく思います。うちのは、今でも現役で頑張ってくれてます。元気を頂きました。
はじめまして、ダンカンのベースを検索してたらたどり着きました。
門前仲町の工房の話、懐かしいですね。
学生時代のバンド仲間が「ダンカンでオーダーギター作ってもらうからついてきて。」と一緒に行ったことがありました。
フルオーダーで当時(’87頃)20数万円だったと記憶してます。友人は食費を削って貯めたお金を一括で支払ってました。漢だったなぁ…。
かく言う私もその友人に刺激され、なぜか渋谷の石橋楽器に展示されてあったダンカンのジャズベを10万円で購入(同じく’87頃)。今も所有してますが、メンテしようとバラバラにし、磨き上げたものの組み上げていません。バラバラのまま眠っています(笑)
あの門前仲町の工房は「優美音響」だったのですね、当時の記憶がよみがえるブログ、ありがとうございました。
書き込み、ありがとうございます。
手放せない気分、共感します。
ぜひ、お時間ある時に、
組み上げてあげてください。笑
はじめましてリッケンといいます。
優美Duncanのジャズマスターを持ってました。
残念ながら手放してしまい、今はどこでどうしているのだろうか?
中古ギターサイトや店巡り等で捜してしまいます。
書き込み、ありがとうございます。
何事も巡り合わせなので、
再会のミラクルを探しているうちに
予想外の素晴らしく新たな出会いがあったりして。
今後とも宜しくお願いします。
こんにちは
なかなか探しても出てこない
ダンカン ギター、ベースの情報を辿って こちらにたどり着きました
優美音響時代のボディネックは
フィル クビキ製作だといわれているのですが なかなか確証が得られないので あちこち探しております
89年のカタログがヤフオクに出ていまして ローズウッド指板は ハカランダ表記なっていましたので 多分優美音響時代は 基本ハカランダを使っていたと考えています
文章を拝読して田園調布のリペアショップを検索してみましたが BUG ともう一件のみで
どちらも違う気がして ヒントでもいただけたら幸いです
お立ち寄りいただきありがとうございます。コメントに気づかず、お返事が遅くなりました。優美音響ダンカンユーザーの書き込み、たいへん嬉しく思います。ネットが整備される前の、過去情報を拾うのが如何に難しいことか、痛感しますよね。。
田園都市のお店は、下記になります。コロナ禍になってからお伺いしていないので、最近の様子は分かりません。お問い合わせしてみてください。何か新しいことが分かりましたら、OKSANAさん情報として紹介させてください。今後とも宜しくお願いします。
https://www.buguitars.com/
ご返信ありがとうございます
優美音響が立ち行かなくなった原因のひとつは クビキが
fender カスタムショップにファクターベースの製造を投げて 工房も畳んだことが挙げられるようですね
時期的に88年なので符合します
James Taylorもクビキから
仕入れていた口で そのあとシェクターやワーモスに替えていくので
最初期はkidsギターや
岩撫安彦の立ち上げたギタリックスなどに発注したとある文献も見つけましたが 裏付けが取れてません
BUGでしたか
なかなか 敷居の高いお店で
(๑˃̵ᴗ˂̵)
Dancan TM yubiのテレキャスター30年程前に購入し、リペアしたいのですが?、どこか良い場所があれば、お願いします。
書き込みありがとうございます。ソリッド系のギターであれば、経験のある工房は多いと思います。どの工房が良いかは、私も詳しくないのでお伝えできず。お役に立てなくて申し訳ありません。
優美音響との関わりのある方ということでしたら、志村昭三さんは受けてくださるかもしれません。https://twitter.com/shozo_shimura
ワタシが「優美音響」を知ったのは、1986年「ギターマガジン」の広告でした。
早速、訪問。
以前は、ビンテージ・ギターを取り扱う店の後に店舗を
構えていて、店内には数本の
ギターと数人のスタッフ。
大手販売店とは一味違う雰囲気漂う店で暫く足繁く通っていましたが、門前仲町へ移転
してからは、ご縁が無くなりました。